安中市議会 > 2017-06-20 >
06月20日-03号

  • "猿井晴"(/)
ツイート シェア
  1. 安中市議会 2017-06-20
    06月20日-03号


    取得元: 安中市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-04-26
    平成29年  6月 定例会(第2回)             平成29年第2回安中市議会定例会議 事 日 程(第3号)                           平成29年6月20日(火曜日)午前9時開議第 1 一般質問    櫻 井 ひろ江 議員    櫻 井 喜久江 議員    太 田 進 一 議員    佐 藤 貴 雄 議員    吉 岡   登 議員    罍   次 雄 議員                                              本日の会議に付した事件 議事日程に同じ                                              出席議員(22名)     1番   金  井  久  男  議員     2番   櫻  井  ひ ろ 江  議員     3番   遠  間  大  和  議員     4番   罍     次  雄  議員     5番   巽     久  男  議員     6番   小  林  克  行  議員     7番   太  田  進  一  議員     8番   櫻  井  喜 久 江  議員     9番   小  川     剛  議員    10番   柳  沢  浩  之  議員    11番   今  井  敏  博  議員    12番   吉  岡  完  司  議員    13番   佐  藤  貴  雄  議員    14番   吉  岡     登  議員    15番   高  橋  由  信  議員    16番   武  者  葉  子  議員    17番   上  原  富 士 雄  議員    18番   齊  藤  盛  久  議員    19番   奥  原  賢  一  議員    20番   田  中  伸  一  議員    21番   柳  沢  吉  保  議員    22番   廣  瀬     晃  議員欠席議員(なし)                                              地方自治法第121条の規定に基づき出席した者の職氏名  市   長   茂  木  英  子      副 市 長   茂  木  一  義  総 務 部長   粟  野  好  映      財 務 部長   中  嶋     薫  市 民 部長   吉  田     隆      保 健 福祉   真  下     明                          部   長  産 業 政策   萩  原     稔      建 設 部長   猿  井    一  部   長  上 下 水道   内  田  直  幸      松 井 田   水  澤  祝  彦  部   長                   支 所 長  公   立   神  宮     潔      秘 書 課長   須  藤  和  俊  碓 氷 病院  事 務 部長  危 機 管理   光  安  裕  治      財 政 課長   大  塚  清  隆  課   長  契 約 検査   横  田  秀  之      国 保 年金   富  田  千  尋  課   長                   課   長  ク リ ーン   石  原     勉      子ども課長   今  村     勝  セ ン ター  所   長  健康づくり   黒  田  修  二      観 光 課長   萩  原     弘  課   長  都 市 整備   白  石  久  男      建 築 住宅   田  中  富  之  課   長                   課   長  浄 水 課長   清  水  義  行      監 査 委員   安  藤  忠  善  農業委員会   小  林  俊  夫      会計管理者   小  黒  勝  明  事 務 局長                   (会計課長)  教 育 長   桑  原  幸  正      教育委員会   田  中  秀  雄                          教 育 部長  教育委員会   三  浦  尚  明      教育委員会   大  竹  将  夫  総 務 課長                   文化財保護                          課   長                                              本会議に出席した事務局職員  事 務 局長   嶋  田  一  弘      事務局次長   清  水  裕  之                          兼 議 事                          事 務 担当  庶務係長兼   中  島  香 代 子      議事係主査   佐  藤  光  治  調 査 係長 △開議の宣告 ○議長(齊藤盛久議員) ただいまの出席議員は22名であります。よって、会議は成立いたしました。  直ちに本日の会議を開きます。                                      (午前 9時02分) △一般質問 ○議長(齊藤盛久議員) 日程第1、一般質問を行います。                                                         ◇ 櫻 井 ひろ江 議員 ○議長(齊藤盛久議員) 2番、櫻井ひろ江議員の登壇を願います。  櫻井ひろ江議員。               〔2番 櫻井ひろ江議員登壇〕 ◆2番(櫻井ひろ江議員) 2番、日本共産党市議団の櫻井ひろ江です。私は、通告しました問題で順次質問してまいります。  1項目めの太陽光発電についてのルールづくりでは、市は9月定例会に上程を目指して、再生可能エネルギー事業に関する条例案の策定を進めています。5月1日に市の条例案の概要を提示し、1日から31日までの期間、パブリックコメントで募集しました。今、条例案の検討過程中ですが、市民生活を不安に陥れることのないように、危険なところ、また市や住民にとって自然を残したいところ、環境を維持したいところ等には規制できる条例案を望み、パブリックコメントや中身について伺っていきます。  次に、安中―富岡間の公共交通については、学生や通院の方の足となると鉄路で行くのがわかりやすいのですが、運賃も高く、時間もかかり、不便です。マイカーのない人は鉄路やタクシーなどを利用していますが、何とか行きやすい交通手段がないかという声が聞かれ、ここ数回、予算要望で出させていただきましたが、広域的なものなので、県に要望するという市からの回答でした。乗り合いタクシーの間仁田・岩野谷線が安中市野殿、水境からすぐ近い富岡市の須山というバス停まで行っていますが、乗り換えなどで時間もかかり、富岡と行き来するには使いづらいようです。富岡市までは観光振興でJR磯部駅からシャトルバスが一時的に運行されましたが、今は走っていません。平成26年6月に世界遺産に登録された富岡製糸場の入り込み客は、28年度は前年度の8割程度と減少しています。安中、富岡、軽井沢、3市町の観光連携を目指す当市にとっても、まず安中と富岡間の都市間交通の確立ができれば、観光、市民の足としての利用など利便がよくなり、交流しやすくなると考えます。都市間交通について伺っていきます。  次に、3つ目の市営住宅の共益費の問題ですが、共同で使うものへの入居者の費用負担ですが、担当者が幾つかの棟をまとめて管理して支払っているところもあるようですが、場合によっては年間200万円を超える金額を扱う人もいて、負担が大きいものです。また、空き室が多いと、入居者数で割って支払うものは個々の負担が大きくなるということになり、業者の協力で負担を減らすことになったところもあるようです。空き室分の負担の問題、集金、支払い事務についての問題等について伺っていきます。  以上、概要ですが、具体的質問は質問席にて一問一答で行います。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) それでは、具体的に質問を進めてまいりますが、1つ目はパブリックコメントの状況についてであります。  まず、再生可能エネルギーの発電事業に関する条例の制定についてというパブリックコメントでは、7名の方から意見があったと聞いていますが、どんなものがあったのか伺います。 ○議長(齊藤盛久議員) 建設部長。 ◎建設部長(猿井晴一) 櫻井議員のご質問にご答弁申し上げます。  本年5月1日から31日までの期間でパブリックコメントを実施いたしました。その間に7名の方からご意見が寄せられ、その主な内容といたしましては、条例の対象とする施設規模、抑制区域の範囲、近隣住民との合意形成などがございました。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) この中で、市で取り入れる必要があるというふうに考えるものがあったのかどうか伺います。 ○議長(齊藤盛久議員) 建設部長。 ◎建設部長(猿井晴一) 近隣住民との合意形成を図るという意味で説明会の開催を義務づけすることや抑制区域に関することなど、条例に取り込む方向で検討しております。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) 施設規模や抑制区域の関係、近隣住民との、そういったものが寄せられているということであります。そういったところに関心があるのかなというふうに思います。  それでは、パブリックコメントで示された具体的な項目について質問を進めていきますが、市は条例制定事由として、生活環境の保全、市民の安全に資すると災害の防止という点に力点を置いているようですが、住宅周辺の景観を含む生活環境への被害防止や自然環境や景観の維持、こういったものも入れることについても必要ではないかというふうに考えますが、どのようなお考えでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 建設部長。 ◎建設部長(猿井晴一) 条例制定の目的は、市民の生活環境の保全及び安全に資することとし、災害防止をもって市民の生活環境の保全に寄与するよう位置づける予定でございます。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井ひろ江議員
    ◆2番(櫻井ひろ江議員) 太陽光発電施設が主なものとなると思いますが、家の、住まいの隣へできることによって景観が変わり、また気温や反射光というパネルの影響を心配する声もあります。安心すべき居宅での生活に不安を感じることも考えられますが、この生活環境の保全についてはどういうふうに考えるでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 建設部長。 ◎建設部長(猿井晴一) 先ほども答弁したように、災害防止することで生活環境の保全につながるものと考えております。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) 安中市は自然豊かなまちでありますけれども、こういったイメージを損なうことのないよう、自然環境や景観の維持も入れることは安中市の将来にとっても重要ではないでしょうか。歴史的に残したい地域、例えば坂本、横川地区や松井田城址、安中城址、杉並木周辺、宿と言われるところ等々、また観光地、磯部温泉や秋間梅林、碓氷湖周辺等々、まためがね橋もありますが、こういった残したい自然環境、こういったものについても重要なものと考えます。いかがでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 建設部長。 ◎建設部長(猿井晴一) この条例においては、開発行為に対して規制する趣旨として制定予定でございますので、ご理解賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) ほかの、この条例の中では定めていかないというようなご答弁ですが、ぜひこういったものも含めて、広い視点から条例制定をしていく必要があるのではないかというふうに私は考えます。ぜひまたご一考いただければというふうに思います。  適用事業についてに移りますが、売電を目的としたものは、れっきとした事業者でありますので、届け出や表示、こういったものを含む周辺への周知、屋根に設置する場合を除いて全ての事業者とすべきではないかというふうに考えますが、どのようにお考えでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 建設部長。 ◎建設部長(猿井晴一) パブリックコメントを実施した結果、その対象とする施設規模につきましてさまざまなご意見をいただきました。それらを踏まえまして、検討したいと考えております。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) パブリックコメントでは3,000平米以上と面積基準を示していますけれども、それ以下でも危険なところなどはあるので、事前協議あるいは地域の説明会等の適用としては500平米以上というくらいにすべきではないでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 建設部長。 ◎建設部長(猿井晴一) 地形の状況を勘案して、対象面積基準に段階を設ける方向で検討を行ってまいりたいと考えております。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) 500平米と言いましたけれども、実際は、事業者としての責任を果たしていただくには掲示する、こういったものも必要かというふうに思いますが、この点についてはどうでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 建設部長。 ◎建設部長(猿井晴一) 平成28年7月29日、経済産業省の告示で、20キロワット未満のものを除いて、外部から見やすいように事業者情報の標識を掲示することが求められ、事業者名などについて周知されることになりましたので、ご理解賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) 土砂災害警戒区域土砂災害特別警戒区域など危険なところは、面積だけでなくて適用すべきではないでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 建設部長。 ◎建設部長(猿井晴一) 土砂災害特別警戒区域は、抑制区域として検討しておりました区域に含まれております。土砂災害警戒区域につきましては、先ほど申し上げましたように、対象面積に段階を設ける方向で検討を行ってまいりたいと考えております。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) それから、事前協議、説明会等の適用すべき事業所には、説明会あるいは届け出、同意、これは市の同意ですが、それから標識の掲示、報告、立入調査、助言または勧告等の手続がありますが、近隣住民や隣接地所有者とのトラブルをなくすために、住民の同意を得ることについてはどのようにお考えでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 建設部長。 ◎建設部長(猿井晴一) 近隣住民、隣接所有者等の同意につきましては、財産権の侵害に抵触する可能性もあることから、市といたしましては、説明会の実施を義務づけることにより、住民及び近隣関係者に理解を得るよう指導してまいりたいと考えております。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) とかく開発については、近隣住民の理解を無視してトラブルになりやすい、こういったことがあります。住民説明会で理解が得られない場合、どのように対応するのでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 建設部長。 ◎建設部長(猿井晴一) 事業者に対しては、説明会の議事録等の提出を求めてまいります。その上で、引き続き理解を得る努力を行うよう指導してまいります。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) それでは、抑制区域についてに移ります。  地すべり等防止法地すべり防止区域あるいは急傾斜地の崩壊による災害の防止に関する法律の急傾斜地崩壊危険区域等で指定されたところを、市のほうでは抑制区域というふうにパブリックコメントの資料ではありましたが、市の災害対応ガイドマップに示された土砂災害警戒区域及び土砂災害特別警戒区域としたほうがわかりやすいですし、市が警戒すべきとして指定したところですが、このほうがよいのではないでしょうか。ご答弁をお願いします。 ○議長(齊藤盛久議員) 建設部長。 ◎建設部長(猿井晴一) 抑制区域につきましては、議員ご指摘のとおり、土砂災害警戒区域及び土砂災害特別警戒区域とする方向で検討してまいります。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) 傾斜がきついところでは、樹木や竹などの伐採、また抜根、土地の変更等によって危険なところとなる場合もあります。傾斜のきついところ、例えば30度以上などについてどう考えているのか伺います。 ○議長(齊藤盛久議員) 建設部長。 ◎建設部長(猿井晴一) 法で定められた区域以外の急傾斜地等につきましては、今後判定する基準を含め検討してまいりたいと考えております。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) 土砂を動かしたり、少しでも広くしようとするというふうなことも考えられますが、道路下の掘削などによって崩壊や土砂の流出、こういった心配もされますが、この指導についてはどのようにされるのか伺います。 ○議長(齊藤盛久議員) 建設部長。 ◎建設部長(猿井晴一) 届出書に添付を求める図書として、土地利用計画図造成計画平面図、縦断図、横断図、流量計算書、排水施設構造図等で確認してまいります。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) 民家の隣の傾斜地については、特に住民に不安を与えます。傾斜地で住宅に近接する事業は抑制区域とすべきではないかと考えますが、どうでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 建設部長。 ◎建設部長(猿井晴一) 先ほども答弁したように、抑制区域と定める区域は土砂災害警戒区域及び土砂災害特別警戒区域とする方向で検討しております。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) 抑制区域は、太田市のように審議会をつくり、新たに区域を設ける場合、審議会に諮り、変更できる、このようにしてはどうかと思いますが、どうでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 建設部長。 ◎建設部長(猿井晴一) 抑制区域の変更につきましては、必要に応じて条例改正により対応してまいりたいと考えております。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) 観光名所やその周辺、自然環境が良好なところや地域を象徴するすぐれた景観が保たれているところ、歴史的に重要なところなども抑制区域に入れる考えはどうなのでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 建設部長。 ◎建設部長(猿井晴一) ご指摘のある観光名所などすぐれた景観箇所につきましては、具体的な箇所、範囲を含めて今後の検討課題とさせていただきたいと存じます。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) 私は総合的につくっていくのが必要かなというふうに思っておりますので、ぜひご検討をお願いいたします。  次の技術的規定についてに移ります。パネルの架台、基礎部分については特に規定がないというふうに聞いていますが、その安全性はどうなっているのでしょうか。他の地域では突風による被害や地面の土砂流出等が問題になっているところもありますが、いかがでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 建設部長。 ◎建設部長(猿井晴一) 太陽光発電施設は建築物に当たらないことから、安全性基準が示されていないのが現状でございます。したがいまして、議員ご指摘の安全基準を本条例で設けることは難しいものと考えております。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) せめて強度を高める、こういった規定はどうなのでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 建設部長。 ◎建設部長(猿井晴一) 先ほど述べました架台、基礎と同様に、強度基準を本条例で設けることは難しいものと考えますが、太陽光発電施設は全国的な問題となっており、今後は統一的なルールづくりを国などに働きかけていきたいと考えております。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) それでは、事業完了後までの規定についてに移らせていただきますが、パネルにも耐用年数がありますが、その耐用年数を過ぎた後、廃棄処分と事業の完了を含めて事業計画を提出して、守らせるように規定に入れるべきではないかと考えますが、いかがでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 建設部長。 ◎建設部長(猿井晴一) 廃棄処分計画につきましては、添付書類として提出を求めてまいりたいと考えております。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) わかりました。  次の罰則規定についてに移ります。事業者に対する規制が働くようにするには、罰則規定が必要ではないでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 建設部長。 ◎建設部長(猿井晴一) 罰則規定を設ける予定はございませんが、虚偽の届け出、届け出前の事業着手、事前の指導、助言に従わない場合には、その行為に対して勧告を行い、その勧告に従わない場合には、事業者から意見を聴取した上で、氏名や勧告内容などを公表できるよう盛り込む予定でございます。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) 法律の中での規制が不十分なために、市民生活の安全と安心を守るために、危険なところを禁止して、安中市にとっても重要なところも守りながら事業を安全にしていただく、事業者への義務的なものは必要ではないかというふうに思います。抑制区域のところへの罰則は規定を設けてもよいのではないかと思いますが、どのようにお考えでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 建設部長。 ◎建設部長(猿井晴一) 先ほどと同様に、罰則規定を設ける予定はございませんが、事業者の氏名や勧告内容を公表することは制裁的意味合いでございますので、その行為により事業者の社会的評価が下がることにつながることから、効果があるものと考えております。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) 検討していただきたいと思います。  次に、(2)の条例施行前までに事業着手の施設についての対応についてに移ります。この条例では、条例制定された以後からの事業が対象になるわけですけれども、条例制定時に事業を始めていた施設についてはどのような対応になるのでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 建設部長。 ◎建設部長(猿井晴一) 条例制定後の経過措置ということになりますが、既に着工している施設は条例の適用対象から除外し、計画中の施設につきまして、どの段階において対象とするか検討しているところでございます。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) 事業着手している事業者も、日々の管理責任あるいは廃棄処分計画の提出など必要ではないでしょうか。お考えをお願いいたします。 ○議長(齊藤盛久議員) 建設部長。 ◎建設部長(猿井晴一) 先ほども述べましたように、既存施設についての条例の遡及適用は権利や利益を侵害するおそれもあり、条例適用は難しいものと考えますので、ご理解賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) 条例制定前の施設であっても、当地域で稼働している以上は、条例制定後においては遡及しなくても、日々の管理あるいは終了時の責任、こういったところは何でもよいということにはならないと思います。安全性は確保されないのではないでしょうか。研究していただくように要望しておきます。よろしくお願いします。  次の質問に移ります。都市間バスの設置についてということですが、安中―富岡間の公共交通についてですが、バス路線がなくて、現在乗り合いタクシーなどが走っておりますけれども、交流、交通は、マイカーやタクシーによるものとなっていますけれども、観光に力を入れている安中市、富岡市、軽井沢町、3市町の連携も視野に、まず圏内の富岡市とのバス路線が設置できないか、どのようにこの都市間バスについて考えているのか伺います。 ○議長(齊藤盛久議員) 総務部長。 ◎総務部長(粟野好映) 安中―富岡間のバス運行につきましては、平成27年度に、観光振興としてJRが日曜日に運行していた信越線SL運行に連動し、横川駅から上信電鉄上州富岡駅まで1日2往復、期間限定で運行したことがございます。  西毛地域には、世界遺産に登録された富岡製糸場以外にも多くの魅力的な観光資源があり、観光周遊できるルートも民間旅行会社を中心に企画され始めています。こうした状況を受け、富岡製糸場を訪れた方が本市の観光地へ向かう2次交通の選択肢として、また新しい人の流れをつくる手段として、富岡市、安中市、高崎市などを含めた西毛地域広域路線バスの運行は有益であると考えますが、検討に当たりましては、運行費補助やバス会社、関係機関との調整等、検討しなければならない課題が多いことから、行政区域をまたぐ広域路線バスの運行につきましては、引き続き県主導での実施を要望していきたいと考えているところでございます。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) 県にお願いをしていくということですが、それではなかなか進まないのではないかなというふうに思います。富岡市との直接的な意見交換や調整なども含めて働きかける必要があるのではないかというふうに思いますが、富岡市との話し合いを早急に進める必要があると思います。  それでは、(2)の既路線との接続についてに移りますが、現状の路線を利用して、富岡市へ直接接続する手段として考えられることはどのようなことがあるのか伺います。 ○議長(齊藤盛久議員) 総務部長。 ◎総務部長(粟野好映) 公共交通を利用し、市内から富岡市内へ直接向かう手段といたしましては、現状、JR信越線と上信電鉄を利用した鉄路のみとなっているところでございます。  ほかに考えられる手段といたしましては、市内の乗り合いタクシーと富岡市のデマンドタクシー及び乗り合いタクシーを利用する方法がございます。これは、本市の乗り合いタクシーに乗車し、富岡市境にある須山停留所で富岡市のデマンドタクシーに乗りかえ、さらに富岡市の乗り合いタクシーに乗り継ぎ、富岡市内へ向かうものでございますが、便数も限られ、また複数回の乗りかえもあるという煩わしさもあるため、現実的には利用しづらい方法であると考えられるところでございます。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) 間仁田・岩野谷線は、乗りかえやその先の乗りかえもあって、大変使いづらい路線だというふうに私も思います。これを改善することはなかなか難しいのかなというふうにも思います。  もう一つ、磯部・中野谷線がありますが、今は実際につながっていませんけれども、中野谷下宿から富岡の黒岩・田篠線まで延伸をして、黒岩・田篠線のデマンド型乗り合いタクシーの利用はどうでしょうか。黒岩・田篠線のデマンド乗り合いタクシーからは、富岡市役所あるいは上信電鉄の富岡駅やスーパー、総合病院等へ直接行くことができます。いかがでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 総務部長。 ◎総務部長(粟野好映) 議員ご指摘のとおり、富岡市黒岩地区は本市の中野谷地区と接していることから、本市の乗り合いタクシー、磯部・中野谷線を延伸してリンクすることが可能であれば、富岡市内へ直接接続する手段の一つとなり得ると考えられます。  しかしながら、黒岩地区はデマンドタクシーでございまして、先ほどの須山停留所の件と同様に、便数や乗りかえの問題から利用しづらい手段であると言えるところでございます。また、延伸に伴う運行経費の増加も見込まれ、それら経費の把握や住民ニーズなども含め、総合的に研究する必要があると考えております。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) 住民の足であると同時に、磯部温泉と結ぶということになれば、富岡市にとっても悪い話ではないというふうに思います。お互いに黒岩地区の中心停留所を介して、安中市、富岡市で協力が図れれば、1度の乗りかえで行き来ができるというふうに思います。  ただし、磯部・中野谷線は午後がデマンドとなるので、煩わしさというのは残りますけれども、黒岩地区のデマンドは現状では登録や予約が必要で、両市の協力、どこまで煩わしさを改善できるかという点の解決が必要です。まず、両市で話し合うことが一番ではないでしょうか。そして、話がつけば、午前中2便あるわけですけれども、こういったところで2年間ほど実証運行を経て周知が進めば、利用もふえるのではないかというふうに考えられます。総合的な検討を待っていては、いつになるかわからないというふうに思います。一つの考え方としては、まずは両市の話し合いを進めていってはどうかというふうに思いますが、この点は要望しておきます。  次に、市営住宅団地についてに移りますが、集合住宅団地での共益費についてですが、階段などの共同棟など、その団地や棟によっても負担が違うようですが、どういったものがあるのか、まず伺います。 ○議長(齊藤盛久議員) 建設部長。 ◎建設部長(猿井晴一) 市営住宅の共益費は、団地の階段棟の電気代や浄化槽の管理費などで、電気代などは棟ごとの請求で、浄化槽については戸数割で入居者が負担しておる現状でございます。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井ひろ江議員
    ◆2番(櫻井ひろ江議員) 公園の水道代なども支払っているところもあるというふうに聞きますが、団地ごとに共益費は幾らぐらいになっているのでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 建設部長。 ◎建設部長(猿井晴一) 団地ごとの共益費は、月額平均しますと、秋間団地、芸の宮団地がそれぞれ3,000円、藤山団地が2,900円、原市団地が2,300円、米山団地及び並木団地がともに600円、朝日団地が5,000円、塚越団地が3,200円となっております。団地によって金額に差がございますが、これは主に浄化槽により汚水処理をしている団地と公共下水道に接続している団地との差によるものです。公共下水道については、入居者が個々に下水道料金を別途支払っております。また、公園のある団地につきましては、水飲み場等の水道料金も含まれております。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) 公園の水道は外にあるので、遊びに来た子や通りかかった人なども自由に使うことができます。住宅街にあるといっても、不特定の人が使えるものであり、これは市が負担すべきではないでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 建設部長。 ◎建設部長(猿井晴一) 確かに議員のおっしゃるとおり、住宅団地以外の人が使用することもできますが、やはり通常の水道使用者はおおむね市営住宅の入居者ですので、水道料金についても受益者負担の観点から、団地の入居者に負担をお願いしております。他市についても、同様の扱いで入居者負担と聞いております。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) 地域にある児童公園については市の管理というふうになっておりますけれども、それよりも小さなコミュニティーとなる団地での公園についても同じ考えでよいのではないかなというふうに私は考えますが、いかがでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 建設部長。 ◎建設部長(猿井晴一) 児童公園は、街区公園という位置づけで、ある程度広範囲にわたり不特定の人が利用するものです。一方で、市営住宅団地内の公園は、団地整備に義務づけられた入居者のための幼児遊園であり、住宅団地の共同施設の一つとしての位置づけでございます。したがいまして、ともに同じ市管理の公園であっても、水道料金の扱いについては別のものと考えております。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) 公園の水道料金については、基本料金程度で、それほどかかるものではないというふうに思いますが、児童公園、幼児遊園と、地域の広さの差はあっても、使うのはそこに来た子供や親、通りがかりの人などで、それほど変わりません。  これは市長に伺いますけれども、団地内施設であっても、誰でも使うことが可能なもので、主にそこで使うのはそこに来た子供たちではないかと思います。市民みんなで子供の育ちを応援している安中市は、これくらいは市が負担してもよいのではないかというふうに思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 市長。 ◎市長(茂木英子) 櫻井議員のご質問に答弁を申し上げます。  先ほど部長が答弁をいたしましたが、市営住宅団地の公園は、団地入居者が利用するために設置を義務づけられて設置をしている公園ということでございまして、受益者負担の形で水道料金もいただいているということで、各地域もそういった扱いになっているということでございまして、安中市だけ別な扱いをしようかどうかということは今後の検討課題になると考えております。  いずれにいたしましても、子育て世代、若い世代を応援するということはとても大切なことでございまして、市営住宅につきましても、例えば低所得者向けの減免等のさまざまな制度がございますし、そういったことも含めて利用しやすいようにいろいろな説明をしていきたいと思っておりますので、どうぞご理解いただきますようお願いいたします。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) 私は市営住宅に若い人たちにぜひ多く住んでもらいたいのですが、今、現状では高齢化が進んでいるというような状況だというふうに思います。ぜひ検討をお願いいたします。  (2)の入居住民の負担についてという点ですが、団地の入居者には、共益費の負担のほか、住んでいる棟の階段、廊下などの掃除などはもちろん自分たちですべきだというふうに思いますが、棟の周りの草取りや公園の草取り、また共益費の集金、業者への支払い事務なども行っています。同じ団地内で同じくらいかかるものであっても、共益費はその棟の入居者の人数によっても負担がふえ、空き住戸が多いと負担が多くなる、こういったこともありますし、入居人数によって負担が重くなることのないように、想定される規定費用の部分については、規定戸数での割り振りで決めてもよいのではないかというふうに思いますが、いかがでしょうか。空き室分は市が負担をするというようなことになろうかと思いますが、どのようにお考えでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 建設部長。 ◎建設部長(猿井晴一) 共益費につきましては、市営住宅団地内の共同施設等の費用のため、原則入居者の皆さんに負担をお願いしております。なお、施設の故障やふぐあいが生じた場合には市が修繕を行い、適正管理に努めております。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) 共同で使うものですから、入居者の負担は当たり前というふうに思うのですけれども、入居者の多い、少ないことまでも入居者に対して負担を負わせる、こういったものはいかがなものかなというふうに思う部分もあります。これはぜひ今後検討していただきたいと思いますので、要望しておきます。  また、共益費の集金については、支払いが滞ってしまう人がいると、担当の人、班長さんや自治会の役員さんは大変だというような話も聞いております。また、集金し、預かり、支払いをする担当の人は、棟数の多い団地ではかなりの金額を扱うことになり、入居者に高齢者がふえてきている中、共益金は市が集金するほうがよいのではないかなというふうに考えますが、市のお考えはいかがでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 建設部長。 ◎建設部長(猿井晴一) 共益費の集金につきましては、各団地ごとにその内容や集金方法が異なるため、一律に集金することは難しいと考えております。したがいまして、集金については団地自治会などにお願いしておりますので、ご理解賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) 共益費の未収金に対しては、市はどのように対応しているのか伺います。 ○議長(齊藤盛久議員) 建設部長。 ◎建設部長(猿井晴一) 先ほども申し上げましたが、あくまでも入居者が支払い義務を負いますので、団地自治会などと連絡をとり合いながら、共益費を支払うように促してまいりたいと存じます。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) 棟の人たちが、班として、あらかじめ班費として集めておいて、立てかえているというところもあるようですが、他の入居者の負担となることも出てくることも考えられます。集める人が借用して問題になったというようなことが以前にはあったようです。担当の人の負担は大きいものがあるのではないでしょうか。実際は市が利用料と一緒に集めていく、こういう方法も今後考えていってもよいのではないかというふうに思いますが、ぜひご検討をお願いいたします。  それと、利用者の支払い義務はあるにしても、共益費の問題は入居者や自治会の負担が多いです。これから高齢者もふえてきますので、入居者の負担の軽減等を見直していただけますよう、あわせて要望いたしまして、私の質問を終わりにします。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井ひろ江議員の質問が終わりました。                                                         ◇ 櫻 井 喜久江 議員 ○議長(齊藤盛久議員) 次に、8番、櫻井喜久江議員の登壇を願います。  櫻井喜久江議員。               〔8番 櫻井喜久江議員登壇〕 ◆8番(櫻井喜久江議員) 8番、無所属、櫻井喜久江です。通告に基づきまして、3点質問いたします。  1点目は、市内の竹林について。市内を走ってみますと、やはり景観良好な竹林というものは余り見当たらず、迷惑をこうむっている声も依然として多く聞かれます。また、降雪時に竹がしなり、道路が塞がるなどの対策もいまだとられていない現状であります。ですが、考え方によっては豊かとも言えるこれらの竹の有効利活用の方法はないものか、市の財産となり得るすべはないか、ともに考えたく質問いたします。  2点目は、観光について。当市は、歴史も古く、文化的価値の高いものも非常に多く存在し、また花の名所なども含めますと、観光資源が大変豊富な市であると言えます。安中市観光機構も設立され、観光面の充実と発展を心より願うものであります。幾つかの提案も交えて、観光について質問します。  3点目は、1階ロビーに設置されていますテレビについて。市民の一番の窓口であります庁舎1階ロビーに設置されていますテレビには、大変大きな役割やニーズの可能性があると考えます。市民が、自分が住むまちに今以上に誇りが持てる、また住んでいてよかったと思える、そのような市民の市に対する意識の向上等の観点からの利用方法もあるのではないかと考え、質問いたします。  質問は、質問席にて一問一答形式で行います。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) それでは、竹林について質問いたします。  現在の放置されていると見受けられる竹林対策につきまして、配布している竹を枯らす薬品について伺います。現在、市では竹を枯らす薬品を無料配布していますが、これまでの利用者数と利用された量を教えてください。 ○議長(齊藤盛久議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(萩原稔) 櫻井議員の質問にご答弁申し上げます。  竹の駆除薬剤の供与は平成26年度から開始した事業でございますが、26年度が14件、27年度が10件、28年度が15件の利用がありました。また、現在までの駆除の延べ面積につきましては、1万5,473平方メートルとなっております。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) 土壌と環境に与える影響を懸念する声も聞かれます。環境等に与える影響について教えてください。 ○議長(齊藤盛久議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(萩原稔) 薬剤については、除草剤の原液を直接竹の幹に注入してもらうよう指導しております。よって、高濃度の除草剤が根、茎を通じて竹林に行き渡ることから、産物の食用等には適さない旨の注意喚起を使用者に促しております。また、土壌に与える影響につきましては、一般向けに市販されている除草剤ですので、用法、用量を守って使用すれば問題はないと考えております。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) 粉砕機について伺います。  竹林整備のため、市民が竹林を伐採し、その後の処理の活用にと、市は竹の粉砕機を有料で貸し出しています。市民の利用によって発生した賃貸料や運搬料等のこれまでの金額を教えてください。 ○議長(齊藤盛久議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(萩原稔) 粉砕機の利用料金につきましては、大型が1回2,000円、小型が1,000円で、そのほかに管理費として、1時間当たり、大型が300円、小型が200円を利用者に負担していただいております。利用料金の総額は、平成27年度は27万9,100円、平成28年度は30万1,300円となっております。そのほかに、燃料代につきましては利用者の負担とし、また機材の運搬等につきましては、管理を委託している森林組合と利用者で相談をしていただいております。運搬費は往復1万6,000円、作業を依頼した場合のオペレーター代は1日1万9,900円となっております。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) 枯らす薬は希望者に無料で配布されております。粉砕機の利用料金も無料にしていただきたい要望も出ております。竹林所有者は高齢の方が多く、自分自身で手入れができず、見かねた住民がボランティアで伐採している現状があります。粉砕機の貸し出しが無料の自治体もふえております。無料化について考えていただけないでしょうか、お聞きします。 ○議長(齊藤盛久議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(萩原稔) 現在の利用料の考え方としましては、利用時における森林組合の管理費として利用料をいただいておるところでございます。また、保管における管理委託料や修理費、消耗品、保険料として、平成27年度で年間60万円ほどの市の負担が生じております。利用料の見直しにつきましては、今後の利用率や機材の消耗などを踏まえたランニングコストや他市町村の事例を参考に検討してまいりたいと考えております。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) ぜひ検討をよろしくお願いいたします。  続きまして、竹を利用した産業についてお聞きします。地域振興のために竹産業を興している自治体も出てきております。竹炭、竹酢液、プラスチック原料の竹粉砕粉などを製造する会社を行政が立ち上げた市があります。当市には竹細工制作グループも幾つか存在し、熱心に制作に取り組んでおります。竹炭を生産している方もおります。当市でもそのような竹有効利活用のプロジェクトを立ち上げる、子会社をつくるなどの点について伺います。 ○議長(齊藤盛久議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(萩原稔) 全国的には竹を地域資源として活用している自治体もあることから、さまざまな事例等を参考に、本市における産業化としての可能性についても研究してまいりたいと考えております。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) ありがとうございます。  手入れを行っている竹林からは、質のよいタケノコがとれます。ある市民が、手入れをしていない竹林から最初の年は4本しかとれなかったが、手入れをした翌年は100本、その翌年は200本、ことしは400本とれたと報告をいただきました。手入れを行うと、良質でおいしいタケノコがとれます。竹林の所有者、管理者から市に手入れを委託してもよいという方を募り、市が、竹林の手入れをする方、タケノコを掘る方、とる方を募り、店頭で販売できるまで加工する作業員を雇用し、タケノコの真空パックやメンマを生産してはいかがでしょう。真空パックのタケノコは安価な中国産が出回っていますが、国産は安心でおいしく、価値があるはずです。手入れを行う人材、タケノコに加工する作業所、販売ルートの開拓でタケノコ産業を興してはいかがでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(萩原稔) 特用林産物であります食用タケノコに関しましては、今のところ市が介入しての産業化は難しいと考えておりますが、放置竹林対策としても産業化や事業化の可能性について事例研究を行ってまいりたいと考えております。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) 竹で困っている自治体も多く、対策に着手し始めた市町村も出てきています。当市も解決に向けて何らかの手だてが必要かと考えます。ご検討、よろしくお願いいたします。  続きまして、観光について質問いたします。当市は観光資源に恵まれており、自然はもとより、貴重な史跡、文化財、花の名所等、非常に豊富です。観光に対する現在の取り組み状況を教えてください。 ○議長(齊藤盛久議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(萩原稔) 本市への観光客の誘客についての現在の取り組みでございますが、エージェント、バス会社やマスメディア等への観光コース等の企画提案、JR駅、高速道路サービスエリア、大型ショッピングセンターでの観光キャンペーン、各種パンフレット、ポスターの作成、配布、観光情報のメール配信、市及び観光機構のホームページの充実による情報発信、安中観光ボランティアガイドの活用、テレビ、ラジオ、旅行雑誌等からの情報発信、体験型プログラムへの参加募集、ロケーションサービスの活動、群馬県観光物産課や群馬県観光物産国際協会などが実施する観光キャンペーンや物産展への参加、広域観光連携協議会での観光キャンペーンなどへの参加などにより、観光宣伝、情報提供、情報発信を行い、観光誘客を行っているところでございます。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) 今後のさらなる観光客誘致のための対策やプランがありましたら教えてください。 ○議長(齊藤盛久議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(萩原稔) 今後の取り組みにつきましては、現状の取り組みを継続しながら、フェイスブックやツイッターを初めとするSNSやユーチューブの積極的活用やニューツーリズムに対応したIoTの利活用を、観光客のニーズ、特性に合わせて観光情報を提供できるシステムを整備してまいりたいと考えております。また、秋間梅林につきましては、梅の花の時期だけでなく、1年を通じて誘客が図れるように、梅の学校、体験プログラム、モニターツアーなどを実施し、誘客を図ってまいりたいと考えております。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) 梅の体験プログラムなどは、磯部温泉の宿泊客のオプションとして募集をしてもよいかと考えます。磯部温泉と秋間梅林の梅体験、例えば梅のスイーツづくり体験、梅干しづくり、あと各種セミナーなど、梅に限定せず、当市の観光と体験を結びつけて、より安中市を知り、楽しんでいただく、滞在時間を長くしていただくというアイデアも必要かと感じます。ご検討いただきたいと思います。  観光パンフレットについて伺います。市内の要所に観光情報等に関するパンフレットが配置されております。種類もたくさんあるように見受けられます。現在の配置等の状況を教えてください。 ○議長(齊藤盛久議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(萩原稔) 観光パンフレットにつきましては、総合パンフレットを初め、アプトの道、中山道、磯部温泉、襄・城ヒストリートなどエリアごとのパンフレットや、鉄道文化むら、峠の湯、文化財施設などの施設ごとの数多くのパンフレットやチラシがつくられております。  パンフレットの主な配置状況でございますが、観光課、総合案内、観光機構や磯部温泉の旅館、峠の湯、JRの駅など、観光客の集まる場所を中心に配置しております。また、市外では、富岡市観光協会、軽井沢町観光協会、群馬県観光案内所、東京・銀座のぐんまちゃん家、県内数カ所の道の駅などに配置をしております。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) 観光情報パンフレットを1冊にまとめている自治体もふえています。当市の今後の観光情報誌などの計画がありましたら教えてください。 ○議長(齊藤盛久議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(萩原稔) 今後につきましては、安中市観光機構がDMOを推進していく組織として動き始めましたので、DMOの推進目的の一つである観光情報の一元化を図るため、観光パンフレットにつきましてもできるだけ統合し、総合パンフレット的なものにしていけるよう、観光機構と協議をしてまいりたいと考えております。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) 季節別、テーマ別などに分け、見やすくわかりやすいものをと希望します。観光先での移動の途中でも見やすく、またリピートしていただくよう、保存版として利用できるものが理想です。今後の総合パンフレットに期待いたします。  続きまして、休日周遊観光バスについて伺います。首都圏を初め外国の方々にも今以上に当市を訪れていただくために、市運営の観光バスについて伺います。新幹線安中榛名駅、信越線安中駅、磯部駅、西松井田駅などから、休日に市の主な観光ルートを1日でめぐる休日周遊観光バスの運行の提案について伺います。 ○議長(齊藤盛久議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(萩原稔) 主要な観光スポットを観光ルート化して、それらをめぐる周遊観光バスの運行は、観光客の利便性を考えますと大変有効であると考えます。今までにJR磯部駅や横川駅から富岡製糸場方面へ観光バスを運行しましたが、乗客数が少なかった経緯もありますので、周遊観光バスの運行につきましては、利用者の確保と費用対効果を考慮しながら慎重に検討してまいりたいと考えております。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) まず、モニターツアーを行って、参加者の意見を聞き、それらを取り入れながら組み立てていくのがよいのではないでしょうか。  先日、めがね橋に行きましたところ、東京からの観光バスに遭遇し、ガイドさんにルートを尋ねましたら、鉄道文化むら、めがね橋、おぎのやで釜飯を食べて富岡製糸場、最後にこんにゃくパークとのことでした。料金は1万円前後、コースの組み方で人気は出ると思われます。今後も検討をよろしくお願いいたします。  続きまして、妙義湖周辺について伺います。妙義湖は、四季折々に大変美しい景観が望まれ、つがいのオシドリなど貴重な鳥が生息し、湖自体も透明度が非常に高く、春と秋にはニジマスなどの放流がなされ、釣り人も多く見かけます。透明度が高く美しい湖ですので、放流の魚類は安心して食することができます。妙義湖には現在、ボートと足こぎハクチョウが数槽ありますが、カヌーやサップクルージングなど、現在若者に人気のアクティブを取り入れる考えについて伺います。 ○議長(齊藤盛久議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(萩原稔) 妙義湖は、山合いの渓流につくられた、現在上水道用ダムとして使用されている人造湖でございます。ダムの特性や国定公園内にあることなどを考慮し、ご提案のあったカヌーやサップクルージングなどに適しているかの検討が必要かと思われます。また、現在メーンの顧客となっております釣り客との共存につきましても慎重な対応が必要と思われますので、今後検討してまいります。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) ニジマス等の放流は現在春と秋のみでございますので、夏のレジャーは問題ないかと思います。まずは、夏期限定での開催から考えていただきたいと提案いたします。  続きまして、妙義湖にあります旧国民宿舎裏妙義についてお尋ねします。閉館後も経費等を市が負担しているとお聞きしていますが、経費とその詳細について教えてください。 ○議長(齊藤盛久議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(萩原稔) 平成28年3月末に閉館しました後の経費の詳細につきましては、平成28年度の実績は、電気料102万円、閉館後の残務処理期間の施設の維持管理の業務委託料257万5,000円、電話料4万9,000円、敷地等の土地借上料25万6,000円となります。平成29年度に関しては、電気料と国有林野借上料で38万5,000円、PCB含有トランスの処理関連で90万1,000円を予算計上しております。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) 今後の予定が何か計画がありましたら教えてください。 ○議長(齊藤盛久議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(萩原稔) 旧国民宿舎裏妙義の敷地につきましては、群馬森林管理署よりレクリエーションの森事業として借り受け、国民宿舎を運営してまいりました。今後も、このレクリエーションの森事業に該当するような事業を展開することで、引き続き国有林の借り受けを継続し、豊かな自然環境を生かした有効活用策を検討してまいりたいと考えております。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) 建物は地震対策がなされていない状況と聞きましたが、とりあえずの地震対策ということは可能でしょうか。最低限の耐震対策を行うとしたら、経費はどの程度か教えてください。 ○議長(齊藤盛久議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(萩原稔) 利活用方法を検討する中で、耐震対策についても検討することになると考えております。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) 国民宿舎裏妙義は、風光明媚な妙義湖の奥にあり、周辺には登山口も幾つか存在します。このような湖と宿舎を放っておくのは大変もったいないことですので、宿泊施設として利用できないものでしょうか。例えば市内外または首都圏の小学生や中学生を対象とした釣りやマスのつかみ取り、ボートこぎや川遊びの体験教室、自然観察教室、登山教室などいかがでしょう。  また、高崎市には宿泊型英語教室が取り入れられました。高崎市は年間を通しての居住型ですが、夏季休暇などの短期の開催でもよいと思います。あるいは、登山者用簡易宿泊所など、利用価値はさまざまにあると考えます。この点について、考えをお聞きします。 ○議長(齊藤盛久議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(萩原稔) 宿泊施設はレクリエーションの森事業に合致するものでございますが、設備上も建物の老朽化が進んでおり、リニューアルオープンには内外装を初めとした補修が多岐にわたり必要となります。閉館以降、合併浄化槽やボイラーなどは停止しており、再始動には新たな設備への入れかえなど多くの課題があると考えております。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) 始動するには投資は避けられないことですし、さまざまな問題点があろうことは推察されますが、旧国民宿舎の利用価値は大きいものと考えます。経営者を首都圏など広く募集してはいかがでしょう。ぜひ前向きなご検討をお願いいたします。  また、妙義湖周辺につきましては、各種案内板や看板が設置されておりまして、大変親切になっているなと思ったのですけれども、どの看板も皆ちょっと劣化しておりまして、さびていたり、字がかすんで読めなかったりするものが多かったので、可能な限り順次新しいものに取りかえていただくことを要望します。  続きまして、フィルムコミッションについてお聞きします。先日、群馬あんなかロケーションサービスの事業報告を受けましたが、安中市が使用されている映画、CM、テレビ番組などの作品を紹介していただきました。報告を聞いて、うわさ以上に安中市でロケが行われている作品が数多くあることに驚きました。この情報は、市民にとっては大変うれしいことではないでしょうか。どんなささやかなことでもお知らせしたいと思います。これらの情報や具体的な作品、番組等も市民に広く知らせていただくことを要望いたしますが、この点についていかがでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(萩原稔) ロケーションサービス関係の情報提供、情報発信につきましては、現在は群馬あんなかロケーションサービス専用のホームページと市のホームページ、市の公式ツイッターから行っております。今後は、群馬あんなかロケーションサービスでツイッターやフェイスブックなどのSNSを活用した情報発信や撮影地をめぐるロケ地マップなどを作成するなど、撮影と観光をつなげ、PRする方法を構築してまいりたいと考えております。
    ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) 期待しております。よろしくお願いします。  3点目の1階市民ロビーのテレビについてお聞きします。市民の一番の窓口であります本庁舎1階ロビーにはテレビが設置されていますが、たまたまかもしれませんが、何かの映像を流している、番組等を放映している場面に出会ったことがありません。市民のため、また市の発展のために有効な活用方法があるのではないかと質問します。  1階ロビーのテレビは、いつごろ、どのような目的で設置されたのでしょうか、教えてください。 ○議長(齊藤盛久議員) 財務部長。 ◎財務部長(中嶋薫) 1階市民ロビーにテレビを設置した時期でございますが、平成13年5月の新庁舎開庁時に設置しております。当初設置した目的につきましては、窓口混雑時への対応のためと考えております。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) 現在、どのように使用されているのか伺います。 ○議長(齊藤盛久議員) 財務部長。 ◎財務部長(中嶋薫) 現在は、議会開会中にライブ中継を流しているほか、台風の接近など災害が予想される場合には、気象情報につきましても流しているところでございます。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) 当市の観光用DVDの上映や安中市が取り上げられたテレビ番組、また当市がロケ地に使用された映像、さらに災害時の対応、対策の番組を制作して流すことなどを提案します。新島襄のDVDも制作、販売されております。これらの映像を放映する点について質問いたします。 ○議長(齊藤盛久議員) 財務部長。 ◎財務部長(中嶋薫) 過去に安中市が取り上げられたテレビ番組の放映につきましては、権利等の問題も予想されるところでございます。県または市が制作した観光用ないしは災害用などの映像媒体につきましては、今後制作されるものも含め、その放映につきまして検討してまいりたいというふうに考えております。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) これらの映像は、市庁舎だけではなく、例えば恵みの湯や峠の湯など、市民がくつろぐ他の場所でも放映してはいかがでしょう。特に災害時の対応、対策等の紹介映像は関心も高く、必要性も高まっております。また、市民のさまざまな取り組みやボランティア活動の紹介番組、ドキュメンタリー番組等を制作して放映するなど、安中市はすばらしいまちである、安中市は住みやすいところであると市民が今以上に喜びと誇りを持てるような番組を制作して放映する、これらを提案いたします。ぜひ今後検討していただきたいと要望し、私の一般質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井喜久江議員の質問が終わりました。  ここで暫時休憩いたします。                                      (午前10時10分) ○議長(齊藤盛久議員) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                      (午前10時25分)                                                         ◇ 太 田 進 一 議員 ○議長(齊藤盛久議員) 次に、7番、太田進一議員の登壇を願います。  太田進一議員。               〔7番 太田進一議員登壇〕 ◆7番(太田進一議員) 議席番号7番、朋の会の太田進一でございます。私は、通告に基づきまして、2項目5点について順次質問させていただきます。  まず1項目めは、歴史遺産についてでございます。最初に、松井田城跡保存についてでありますが、戦国時代、大道寺政繁の居城として知られています。1589年、天正17年に小田原征伐が起きると、豊臣秀吉の命で前田利家、上杉景勝、真田昌幸らを中心とする北国勢が松井田城を攻撃し、約1カ月間の籠城戦の末、降伏、開城し、その後間もなく廃城となりました。城跡は現在山林となっていますが、堀切や土塁など当時の遺構は比較的良好な状態で残されています。政繁の居城跡には、菩提寺たる補陀寺が存在しています。  また、5月には碓氷峠に松井田城と関係があると思われる未発見の城跡が見つかりました。歴史ファンにとっては、また1つ発見され、興味津々ではないでしょうか。  3点目に、時代は違いますが、歴史遺跡の面では非常に貴重な碓氷関所跡について伺ってまいります。  4点目は、2つの城跡と碓氷関所跡の観光振興について伺ってまいります。  2項目めは、有害獣対策について1点お伺いいたします。対策協議会が立ち上がり、以前より有効な対策等が行われることと思われますが、不明な点も多々あります。捕獲隊の方々、猟友会の方々が熱心に捕獲、殺処分していることに敬意を表します。しかし、有害獣はなかなか減らないのが現状だと思います。そこで、イノシシ、鹿、猿等の被害の対策についてお伺いします。  要旨は以上ですが、質問は一問一答方式で質問席にてさせていただきますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(齊藤盛久議員) 太田進一議員。 ◆7番(太田進一議員) それでは、通告に基づきまして順次質問させていただきます。  1項目めの1点目、松井田城跡の保存についてであります。1547年には松井田城が存在したと推定されようと書物にはあり、既に470年前に存在したと思われます。城跡の主要部はおよそ東西に1キロメーター、南北に1.5キロメーターに及び、ところどころ堀切が立ち、その間に10カ所ほどのくるわが並んでいますが、数度の改修がなされ、現遺構のように完成し、小田原の北条氏の築城法を示す典型的な山城になっております。遺構をほぼ完全に残している、県内はもちろん、全国的に見ても極めて貴重な城跡ですが、松井田町高梨子側の駐車場は市の所有物で、年に数回は下草刈りなどがされており、数台は駐車可能になっています。城跡入り口参道は下草等が繁茂しており、ヤマヒルが生存しています。入山は注意が必要です。入り口から民有地とのことですが、観光振興を考えていく上で道の整備等をどのように考えているかお伺いいたします。 ○議長(齊藤盛久議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(田中秀雄) 太田議員のご質問にご答弁申し上げます。  松井田城は、戦国時代につくられた山城の特徴を現在までよく残しており、歴史的位置づけや遺構の時代が明確であり、規模が大きく、全国的に見ても貴重な城跡と認識しております。今後、地権者との協議もございますが、専門家や関係機関の意見を伺いながら、安中市の魅力となるよう、どのような保存、活用が望ましいのか、研究、検証してまいりたいと考えております。  また、入り口山道整備につきましては、山道入り口に駐車場を借り上げ、観覧者の利便性を図っております。なお、山道につきましては民有地となっておりますので、所有者の理解を得ながら今後検討してまいりたいと考えております。 ○議長(齊藤盛久議員) 太田進一議員。 ◆7番(太田進一議員) 合併後10年以上も手をつけていないのは問題ですが、あと、入山道の1コースが松井田バイパスからあることを承知していると思いますが、どのように今後整備していく方向かをお伺いします。 ○議長(齊藤盛久議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(田中秀雄) 市道部分につきましては適正に管理していきたいと考えておりますが、民有地もありますので、これにつきましても今後対応について考えてまいります。 ○議長(齊藤盛久議員) 太田進一議員。 ◆7番(太田進一議員) 次に、連続空堀の認識について伺います。  松井田城は、松井田と新堀の北側に東西に続く尾根状に築かれた山城のため、舌状に延びる尾根や峰続きを断ち切る目的で、なたで切ったように掘り切った空堀を堀切といい、断面はV字型である、敵の侵攻を阻止するための防御線であると伺っております。また、等高線に対して平行に横方向に掘られた空堀を横堀といいます。今はよくわからなくなりつつあるこの空堀について、どのぐらいあるのかお伺いいたします。 ○議長(齊藤盛久議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(田中秀雄) 松井田城は、戦国時代の敵の侵入を防ぐため、6つの空堀から構成されており、貴重な遺構であると認識しております。地形的にいいますと、南と東は急傾斜及び崖で攻められにくいが、北は緩傾斜で、また西は尾根続きで攻められやすく、そのため城の西側と北側の防御を固める必要がありました。大道寺郭二の丸西側に構築された連続空堀は、二の丸の絶対防御のための構築でありました。また、虚空蔵堂のある大道寺郭本丸北側の尾根に残る5条の連続竪堀は、碓谷戸からの交通を遮蔽するとともに大道寺郭主要部の絶対防御を意図したものでありました。また、現在林道城山線から続く尾根筋は、傾斜が緩やかで馬の活動に便利で、反撃のために出撃するための構造となっておりましたと伺っております。 ○議長(齊藤盛久議員) 太田進一議員。 ◆7番(太田進一議員) よくわかりました。  次に、連続竪堀、空堀の改修保存についてですが、貴重な空堀を今後どのような方向性で改修保存を進めていくのかをお伺いいたします。 ○議長(齊藤盛久議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(田中秀雄) 遺構の原状変更につきましては、専門家や関係機関との調整が必要と考えております。  以上です。 ○議長(齊藤盛久議員) 太田進一議員。 ◆7番(太田進一議員) 次に、歴史上貴重な郭の改修保存についてお伺いいたします。 ○議長(齊藤盛久議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(田中秀雄) 先ほどのご答弁と同じでございます。 ○議長(齊藤盛久議員) 太田進一議員。 ◆7番(太田進一議員) 城を幾つかの区域に分けた一つ一つを郭といい、安中郭は長さ60メーター、幅40メーターほどあるとされている、そこに松井田古城跡の記念碑があります。二の丸は本丸の前方にあって、本丸の守りを固める位置につくられた郭跡等があります。この改修保存の考えをお伺いいたします。 ○議長(齊藤盛久議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(田中秀雄) 遺構の改修保存、原状変更ということになると思うのですが、先ほどもご答弁申し上げましたように、専門家や関係機関との調整がいずれにしましても必要になってくると考えております。 ○議長(齊藤盛久議員) 太田進一議員。 ◆7番(太田進一議員) 次に、歴史探索ルートの立ち木伐採、下草除草整備の対策についてですが、看板もあり、山城ファンにはたまらない城跡だと思いますが、登山道の整備もされておりません。今後の整備計画があるのかお伺いいたします。 ○議長(齊藤盛久議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(田中秀雄) 現在、百数十人の所有者がおると聞いております。所有者の理解が前提となってまいりますが、今後の利活用を検討する中で、整備につきましても考えてまいりたいと思っております。 ○議長(齊藤盛久議員) 太田進一議員。 ◆7番(太田進一議員) 次に、松井田城跡保存基金の活用についてお伺いいたします。  合併10年以上経過しているわけでありますが、以前予算委員会で質問させていただきましたが、何もしていないとの答弁をいただいたが、この基金は旧松井田町が国指定に向けての基金との説明を聞きました。しかるに、合併10年以上経過したわけですが、国指定に向けてこの基金を活用できる努力がなされているのかどうかをお伺いいたします。 ○議長(齊藤盛久議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(田中秀雄) 松井田城跡につきましては、松井田町新堀、高梨子、新井に位置し、東西約1キロ、南北1.5キロメートル、面積約75ヘクタールにも上る広大な中世の山城でございます。広大な山林のほとんどが民有地で地権者も多いため、将来の文化財指定あるいは保存に向けての準備としまして、現在基金利息を積み立てておるところでございます。 ○議長(齊藤盛久議員) 太田進一議員。 ◆7番(太田進一議員) ただいま1,000円を積み立てているということでありますが、この積立基金の1,000円はそういうことでよろしいのでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(田中秀雄) 財政上、存目としまして1,000円を立てております。よろしくお願いします。 ○議長(齊藤盛久議員) 太田進一議員。 ◆7番(太田進一議員) わかりました。  次に、今までの管理体制はどのようなことだったのかお伺いいたします。 ○議長(齊藤盛久議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(田中秀雄) 以前は、本丸付近にある虚空蔵堂のお参りで、地元の人やボランティアの人たちが整備していたと聞いております。 ○議長(齊藤盛久議員) 太田進一議員。 ◆7番(太田進一議員) わかりました。  2点目の碓氷峠の城跡についてお伺いいたします。城跡までの道の確保整備についてお伺いいたします。2017年5月13日付の新聞報道で、碓氷峠近くの山地で戦国時代末期のものと見られる貴重な城跡が見つかりました。合戦で中山道から関東に侵攻した前田、上杉、真田の北国勢が約10キロ南東の松井田城を攻めた際、食料の供給や野営に使った可能性が高いと見られるとのことです。非常に松井田城と関連が深いと思います。今後、観光面でPRしていくには入山道等を整備していく必要があると思いますが、市の見解をお伺いいたします。 ○議長(齊藤盛久議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(田中秀雄) 碓氷峠で発見されました城跡につきましては、中山道を使い、到達することができますが、城跡は民有地の墓地となっておりますので、今後所有者との調整が必要だと考えております。 ○議長(齊藤盛久議員) 太田進一議員。 ◆7番(太田進一議員) ありがとうございます。検討をよろしくお願いいたします。  次に、案内看板等の設置についてですが、見学者等が今後ふえる可能性があると思われるので、観光振興のためにも必要と思われますが、市の見解をお伺いいたします。 ○議長(齊藤盛久議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(田中秀雄) 案内看板等の設置につきましても、やはり今後所有者との調整が必要だと考えております。 ○議長(齊藤盛久議員) 太田進一議員。 ◆7番(太田進一議員) 考えるだけではなく、進めていっていただきたいと思います。  次に、松井田城との関連についてお伺いいたします。碓氷峠近くの山地で、戦国時代末期のものと見られる貴重な城跡が見つかりました。報道によりますと、約10キロ南東の松井田城を攻める際に陣地として構築した城跡とのことです。戦乱の時代に関係した松井田城と碓氷峠の城跡を今後どのように、地域振興につなげていくには、専門家を入れた検証が必要と思われます。市の考えをお伺いします。 ○議長(齊藤盛久議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(田中秀雄) 碓氷峠で発見されました城につきましては、新聞報道によりますと、平成29年5月13日付の上毛新聞におきまして、調査した群馬県教育委員会の飯森康広氏によれば、群馬県側に侵攻することを想定した構造を示しているということで、議員が先ほどお話しされたように、1590年の小田原合戦のときに豊臣側の前田利家、上杉景勝、真田昌幸の北国勢が約10キロ東南の松井田城を攻めたときの食料の供給や野営に使った可能性が高いと見られると報道されておりますが、松井田城との関連性につきましては今後の調査等が必要になってくると考えております。 ○議長(齊藤盛久議員) 太田進一議員。 ◆7番(太田進一議員) 今後の研究が必要と思われますので、よろしくお願いいたします。  次に、碓氷関所についてお伺いいたします。現在閉鎖中の麻苧茶屋跡をリフォームして、観光機構が半分ほど使用し、残りの半分ほどを碓氷資料館として使用するように聞いておりますが、県の指定史跡なので、貴重な資料がたくさんあります。暫定的に資料館の機能を移転することの作業はどのように考え、どのように行う予定ですか、お伺いいたします。 ○議長(齊藤盛久議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(田中秀雄) 現在の関所資料館は、老朽化も進み、また県の指定史跡箇所にあることから、暫定的に資料館の機能を麻苧茶屋のほうへ移転を予定しております。 ○議長(齊藤盛久議員) 太田進一議員。 ◆7番(太田進一議員) 麻苧茶屋に暫定的にも関所資料館を移転させることにした理由をお伺いします。  あわせて、暫定的という期間をわかればお伺いいたします。 ○議長(齊藤盛久議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(田中秀雄) 用地につきましては、中央部分が購入できなかったことから、狭隘で崖地という危険箇所のために建設を断念せざるを得なく、また麻苧茶屋の有効活用と関所周辺を徒歩で周遊による地域の活性化を目的として、麻苧茶屋を暫定的な施設移転場所とさせていただきました。  また、この暫定的な意味でございますが、あくまでも暫定的ということで、ご理解のほうをお願いいたします。 ○議長(齊藤盛久議員) 太田進一議員。 ◆7番(太田進一議員) どのように理解していいか、ちょっとわからないのですが。  次に、関所保存会と地域住民への説明について伺います。碓氷関所跡で、祝祭日、土曜日、日曜日に関所資料館を開館して、熱心に多くの観光客に関所跡でわかりやすく説明しています。あくまでもボランティアとして対応しています。資料館が関所の傍らにあるので、説明もわかりやすいし、説明しやすいのであって、資料館が大分離れているところにあるのとでは勝手が違うと思います。  そこで、ボランティアの方々、また地域の住民の方々に理解していただける説明をしていただいたのかをお伺いします。 ○議長(齊藤盛久議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(田中秀雄) 移転につきましては、現在、一部の地元区長及び保存会の総会の席上等で説明させていただいております。何とぞご理解賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(齊藤盛久議員) 太田進一議員。 ◆7番(太田進一議員) わかりました。  次に、2つの城跡と碓氷関所跡の観光振興についてお伺いいたします。松井田城跡、碓氷峠城跡、碓氷関所跡を連携させた観光振興について、今後どのように行っていく計画があるのかお伺いいたします。 ○議長(齊藤盛久議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(萩原稔) 松井田城跡、碓氷峠城跡、それから碓氷関所跡につきましては、共通する歴史的要素でございます中山道をテーマとした観光ルートとして今後観光活用していきたいと考えております。また、碓氷峠城跡周辺には、熊野神社、熊野皇大神社、峠町の茶屋、見晴らし台など観光スポットがございますので、これらを含めて観光ルート化し、エージェントやマスメディア、雑誌社等へ企画提案や情報発信を行い、観光誘客につなげてまいりたいと考えております。 ○議長(齊藤盛久議員) 太田進一議員。 ◆7番(太田進一議員) よろしくお願いいたします。  次に、有害獣対策についてお伺いいたします。協議会が設立されて、国庫補助金、県補助金の助成が受けられると聞いておりますが、何がどのように変わるのかをお伺いいたします。 ○議長(齊藤盛久議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(萩原稔) 平成29年1月31日に、鳥獣害への対策強化を目的とした安中市鳥獣被害防止対策協議会を設立いたしました。具体的には、平成28年度より作成しました安中市鳥獣被害防止計画の内容について見直しや施策の拡充、捕獲や防除、追い払いといった計画の実施にかかわる連絡調整や体制づくりの強化、推進について協議していくものでございます。協議会の設立により、捕獲奨励金、資材の購入、防護柵の設置等に対する国庫補助、県補助金も見込めることから、これらを積極的に活用し、有害鳥獣対策に努めてまいりたいと考えております。 ○議長(齊藤盛久議員) 太田進一議員。 ◆7番(太田進一議員) わかりました。  次に、協議会組織の今後についてお伺いします。どのようなメンバーで構成されているのか、今後の活動についてもお伺いします。 ○議長(齊藤盛久議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(萩原稔) 現在、協議会につきましては、会長であります市長以下、群馬県、市議会、区長会、農業委員会、JA碓氷安中、碓氷川森林組合、有害鳥獣捕獲隊、市内猟友会、鳥獣保護管理員といったメンバーで構成されております。今後におきましては、交付金の活用や地域の意見を取り込む場として活動を広げたいと考えているところでございます。 ○議長(齊藤盛久議員) 太田進一議員。 ◆7番(太田進一議員) 次に、わな等捕獲状況についてお伺いします。  平成28年度と29年度、現在までの捕獲状況をお伺いします。 ○議長(齊藤盛久議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(萩原稔) 平成28年度においては、イノシシが714頭、鹿が43頭、猿が26頭、アライグマ、ハクビシンが448頭の捕獲実績となっており、特にイノシシにおいては前年度の2倍も捕獲をしており、アライグマ、ハクビシンなどの小動物においても過去最高の捕獲数となっております。  29年度につきましては、5月末現在、イノシシが70頭、アライグマ、ハクビシンが210頭となっておるところでございます。 ○議長(齊藤盛久議員) 太田進一議員。 ◆7番(太田進一議員) わかりました。ありがとうございます。  4番目、家庭消費の農作物被害の実態の把握と対策についてお伺いします。家庭消費の農作物は、金額を算出していないのが現実ではないでしょうか。そのため、耕作意欲の欠乏につながりかねません。耕作放棄地となりかねません。  そこで、被害状況の把握と対策についてお伺いいたします。
    ○議長(齊藤盛久議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(萩原稔) 農林課に被害報告のあった家庭消費の農作物についても、現地確認もしくは聞き取りでの被害の把握に努めているところでございます。また、その対策につきましては、人家近くなどの捕獲による対応が難しい場所については、防除設置費用補助制度を活用していただき、電気柵などの設置を推進しておるところでございます。 ○議長(齊藤盛久議員) 太田進一議員。 ◆7番(太田進一議員) わかりました。  次に、建物(住居、物置)等の被害状況についてお伺いします。住居の1階、2階の雨どい、立てどいを伝わって上り下りをするので、外れたり、ずれたり、垂れたりします。そばに立ち木等があれば登り、枝から屋根にジャンプしておりるため、瓦屋根、トタン屋根、ビニール波板屋根等は相当被害を受けていると思います。修繕には、被害状況にもよりますが、相当な金額が必要な場合もあります。決して安く修繕できません。  そこで、修繕費用の補助、また補償制度が当市としてあるのかをお伺いいたします。 ○議長(齊藤盛久議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(萩原稔) 旧松井田地区の一部の地域において、ニホンザルによる雨どいやカーポートの屋根の破損などの家屋被害が発生しております。また、住居に侵入し、屋内の食物を食べるなどの報告も受けているところでございます。  なお、建物等の被害に対する補助等は現在行っておりませんが、家屋や家財等に対する火災保険等の適用を含めて今後研究してまいりたいと考えております。 ○議長(齊藤盛久議員) 太田進一議員。 ◆7番(太田進一議員) わかりました。よろしくお願いします。  次に、猟友会との協力体制と人手不足についてお伺いします。猟友会も大分高齢化が進んで大変なことだと思いますけれども、若い人をもう少し入れて対策をしていかなければならない時期に来ているのではないかと思います。  そこで、市の対応についてお伺いいたします。 ○議長(齊藤盛久議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(萩原稔) 猟友会につきましては、それぞれの組織を通じまして、捕獲隊に参加していただいている狩猟者の育成や被害防止対策協議会の会員として多大なるご協力をいただいているところでございます。捕獲隊員の確保といった問題につきましては、隊員の高齢化も進んでおりますので、今後も引き続き狩猟免許の取得費用負担金の補助等を行いながら隊員確保に努めてまいりたいと考えております。 ○議長(齊藤盛久議員) 太田進一議員。 ◆7番(太田進一議員) よくわかりました。これからもよろしくお願いします。  これで私の質問を終わらせていただきます。大変ありがとうございました。 ○議長(齊藤盛久議員) 太田進一議員の質問が終わりました。                                                         ◇ 佐 藤 貴 雄 議員 ○議長(齊藤盛久議員) 次に、13番、佐藤貴雄議員の登壇を願います。  佐藤貴雄議員。               〔13番 佐藤貴雄議員登壇〕 ◆13番(佐藤貴雄議員) 議席番号13番、民声クラブ、佐藤貴雄でございます。私は、通告に基づきまして、以下の項目について順次質問してまいります。  最初の項目は、市政の情報発信について。ここでは、幾つかの視点からお伺いいたします。情報発信の方法について、例えばインターネットによる情報発信や各種広報活動による情報発信あるいは口コミによる情報発信、時代や社会情勢などにより規模や手段の差こそあれ、情報という物事の内面である何かを人に伝える行為は古来よりさまざまな形で存在していました。そして現在、当事者である私たちでさえ想像できないほど高度化した情報化社会において、私たちの周囲に情報は常に当たり前のように存在しています。そして、日常ではスマートフォンで検索すればすぐに情報は得られますし、ほとんどの人は検索にひっかからないものをわざわざ時間と体力を使って探すようなことはいたしません。ということは、企業であれ自治体であれ、情報発信をしないということは、検索されない、つまり存在していないということにほかならないほど情報発信が必須な社会なのです。  そして、情報発信の一つの方法であるシティープロモーションには、これまで自治体にはなかった営業という側面があります。将来にわたっての人口減少などを背景にした地域経済力や活力低下の懸念などから都市間競争が厳しくなっていく中で、住民や企業、観光や定住促進といったさまざまな場面で選ばれる地域になっていくこと、そのために私たちの地域の魅力を適切に伝える努力が必要不可欠になってきたのです。  そこで、まずはブランディング戦略と公式SNSの取り組みを通じて本市のシティープロモーションを、次に群馬あんなかロケーションサービスについても伺ってまいります。  2項目めは、市民の命を守る取り組みについて。この項目では、AEDの管理と運用、そして関連した取り組みについて伺ってまいります。この件に関しましては、4年前の9月、第3回定例会におきまして、AEDの効果的、効率的な設置と使用についてという内容で、公的施設においての設置状況や救命救急講習の開催状況、緊急時の取り扱いやAED貸し出し事業の制度導入等についてお伺いいたしました。社会情勢が目まぐるしく変化していく中で、4年が経過しようとしている現在では、救急的な救命装置であるAEDの必要性はさらに増しているとともに、より効果的、効率的な運用をするための取り組みとより柔軟な考え方も必要になってきております。今回は、さらにより効果的な運用と小中学生への取り組みについてもお伺いいたします。  以上、2項目7点についてご答弁をよろしくお願いいたします。なお、質問は質問席にて一問一答で行います。 ○議長(齊藤盛久議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) それでは、最初の項目であります市政の情報発信について。まずは、ただいまご説明させていただいたシティープロモーションを行っていく上で、その核となるブランディング戦略についてお伺いいたします。  自治体におけるブランディング戦略とはどのようなものか、本市ではこれまでどのような戦略をとってこられたのでしょうか。また、どのような地域ブランドの可能性があるとお考えでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 総務部長。 ◎総務部長(粟野好映) 佐藤議員のご質問に答弁させていただきます。  自治体ブランディング戦略とは、他地域にはない商品や名産、名勝等のブランドのPRを行い、地域の活性化を図るための戦略であると理解しております。本市として具体的に定めた計画等はございませんが、可能性としては、安中市観光振興プランのブランドコンセプトである「峠の文教都市安中」をキーワードとした碓氷峠周辺を中心とした観光と、かつて安中教員と館林巡査と言われた文教のまちのイメージを融合させる方法や、他地域と比較して和洋菓子店が多いことから、スイーツのまちとしてPRする方法などが考えられると考えております。 ○議長(齊藤盛久議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) ただいまいただいた「峠の文教都市安中」、このコピーのコンセプト、成り立ちの経緯等はどのようなものであったのかお伺いいたします。 ○議長(齊藤盛久議員) 総務部長。 ◎総務部長(粟野好映) 「峠の文教都市安中」のコンセプト、成り立ちの経緯についてでございますが、安中市観光振興プランの策定に際しまして、観光に取り組む目的、基本方針を観光を通じた元気な地域づくり、観光による地域づくりであると定めました。これに基づきまして、安中市地方創生観光振興プロジェクト委員会において、ワーキンググループのメンバーを中心にワークショップを複数回開催し、議論を重ね、本市の観光振興ビジョン、ブランドコンセプトを「峠の文教都市安中」と定め、委員会の承認を受け、安中市観光振興プランに盛り込んだところでございます。 ○議長(齊藤盛久議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) 「峠の文教都市安中」をキーワードとする戦略は決して悪くはないと思うのですが、この言葉を目にされた安中をご存じない方はどのようなイメージを想像されるでしょうか。「峠の文教都市安中」、このキーワードについて、今後の方向性をどのようにお考えでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 総務部長。 ◎総務部長(粟野好映) 観光振興ビジョン、ブランドコンセプトとは、観光という手段を通じて安中市をこんなまちにしたい、こんなまちであってほしいというまちづくりの方向性であり、理念のことであると考えております。  「峠の文教都市安中」は、峠、文教のまちという歴史的伝統や文化を大切に継承しながら、都市という規模を今後も維持し、さらには人口増加にまで持っていくような、誰もが暮らしたくなる、住んでよし、訪れてよしのすてきな安中市を目指したいという意味が込められております。こうしたブランドコンセプトに基づきました観光振興策、観光施策を打ち出し、日本版DMOの目的でもあります観光による地域づくりを進めてまいりたいと考えております。 ○議長(齊藤盛久議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) シティープロモーションの最大の目的は、持続的な発展による市民の満足感や幸福感の向上であり、市民の誰もが我がまちを胸を張って誇れる、そんなまちづくりをしていくことです。安中市ならではの地域資源を活用して、戦略的に市内外に発信していく、市民が感じている安中市の魅力や特徴をもとに、本市独自の都市イメージをつくり出し、都市ブランド化していくことです。そして、それは一過性のものではなく、長きにわたって市民に愛され、育まれていくものでもあるでしょう。そうした継続的な一連の活動がシティープロモーションであり、ブランディング戦略はその具体的な取り組みであると言えるでしょう。  本市においてこれらを具体化していく計画や戦略ビジョン等を今後策定していく必要性について、お考えをお聞かせください。 ○議長(齊藤盛久議員) 総務部長。 ◎総務部長(粟野好映) 地域の活性化を図る手段の一つとして、地域のブランド力を向上させることは重要であると考えております。今後につきましては、庁内の観光、産業、企画部門等や地域住民、企業等などが共通のブランドコンセプトに立った、本市のブランド力向上への取り組みの必要性について認識しているところでございます。 ○議長(齊藤盛久議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) 要は、私たちが愛する安中という看板を全世界に向けてどう掲げていくかということだと思っています。私たち自身が私たちのまちに誇りを持ち、市民一人一人がみずから市内外に発信していくこと、それは何も全員がウエブを使ってというわけではなく、友人や知り合いに「安中ってどう」と聞かれたら、「安中っていいよ」と答えられるまちをつくっていく、そのためには行政が率先して私たちのまちを発信していく仕組みづくりをしていくことでもあります。  市政の情報発信について、次にその仕組みである公式SNSの活用について、まずは最近本市において運用が開始された安中市公式ツイッターについてお伺いいたします。この件に関しましては、まだ始められたばかりですので、フォロワーやツイートもそう多くはないようにお見受けいたします。  では、市政の情報発信ツールとして、どのような内容あるいはどちらの部署からの発信が多いのでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 総務部長。 ◎総務部長(粟野好映) 本市の公式ツイッターに関しましては、本年4月5日から正式に運用を開始いたしまして、6月9日現在で74件のツイートが発信されているところでございます。  情報発信の内容といたしましては、4月から5月に開催されました花と緑のぐんまづくりや安政遠足侍マラソン大会など、主にイベントの開催に関する情報が41件、次いで定例記者発表や市長の動きなどの情報が25件となっております。  情報発信の多い部署でございますが、都市整備課、秘書課、観光課の情報が多くなっているところでございます。 ○議長(齊藤盛久議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) 1フォロワーとしての感想を素直に述べますが、市のホームページにある内容をコピペした情報や管理されている担当課のツイート、これらのリツイートやいいねはいかほどでしょうか。辛口コメントで申しわけございませんが、今後もこのような運用を継続していくのか、それともより有効な情報発信ツールとして、内容も含めて市内外の方に興味を持っていただけるよう、より積極的に発信していくおつもりがあるのかお伺いいたします。 ○議長(齊藤盛久議員) 総務部長。 ◎総務部長(粟野好映) 公式ツイッターの運用開始から6月9日現在で、1日に平均約1,300回、ツイートが閲覧されていますので、有効な情報提供の手段として今後も継続して運用してまいりたいと考えているところでございます。  現在、広報やお知らせ版のトップページ、市ホームページ、また本庁正面玄関に設置していますモニターなどでツイッター運用の告知をしているところでございます。今後も、フォロワーの増加を含め、多くの市民の皆さんにご利用いただけるよう、さらに充実した有益な内容の情報を積極的に発信してまいりたいと考えております。 ○議長(齊藤盛久議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) SNSの活用につきましては、ツイッターだけではなく、フェイスブックやインスタグラム等を使って積極的に情報発信している自治体、全国的に見ましても、今や当たり前のようになっています。県内自治体での活用状況についてお伺いいたします。 ○議長(齊藤盛久議員) 総務部長。 ◎総務部長(粟野好映) フェイスブックにつきましては、県内12市中9市が利用しているところでございます。インスタグラムにつきましては、県内では1市の利用を確認しております。本市におきましては、現在のところ、ツイッターのみの利用となっているところでございます。 ○議長(齊藤盛久議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) 私たちも、あらゆる情報手段を使って、あるいは現地まで足を運んで、さまざまな施策の先進地の情報を勉強させていただいております。何かを学びたいとか、この分野では特別なことをしているといった自治体や議会では、必ずと言っていいほど各種のSNSを活用して情報発信をしています。行政がフェイスブックやインスタグラムといったSNSを公式な情報発信ツールとして活用していくことのメリットについて、どのようにご認識されておりますでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 総務部長。 ◎総務部長(粟野好映) SNSの活用のメリットにつきましては、市内外を問わず、タイムリーな情報発信が可能であり、情報の広がりが期待できること、若年層に向けての情報伝達手段としても有効であること、経費がかからないことなどが考えられます。また、閲覧数などから、市民の皆さんが関心のある情報の傾向を知ることができることもメリットであると考えているところでございます。 ○議長(齊藤盛久議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) フェイスブックは、国内ユーザーが2,700万余りで、コンテンツが豊富なこと、即時性と双方向での情報の共有が図れるなどのメリットがあり、特に観光情報やイベント開催などの情報発信には非常に有効なツールです。  また、インスタグラムは今や世界中で6億人以上のユーザーを持つ世界有数のSNSツールですので、普通のホームページなどよりもより多くの人の目にとまります。そして、インスタグラムは画像がメーンですから、その画像イメージが美しいかどうか、人の目にとまるかどうかが重要です。安中に行きたくなるような、ささいな日常や新たな視点から撮った印象に残る写真は、言葉や国を超えて地域の情報を伝えることができます。インスタグラムの検索で旅先を決める若者は世界中にどれだけいることでしょう。ハッシュタグに日本語と英語の「安中」をつけて、積極的にシティープロモーションしていけますようご提案申し上げて、次に本市の情報発信ツールとしてだけではなく、やりようによってはブランディング戦略としても非常に重要なアイテムである群馬あんなかロケーションサービスについて、まずは事業概要についてお伺いいたします。 ○議長(齊藤盛久議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(萩原稔) 群馬あんなかロケーションサービスの事業概要でございますが、撮影等を支援する組織として、テレビ番組や映画、CMだけでなく、音楽やビデオや雑誌、小説の取材など、本市内で行われる撮影やそれに準ずるものを支援しております。撮影等に市内を使用していただくことで、撮影等に伴う市内消費が発生したり、市の名前や風景がメディアに露出しますので、本市の活性化やPRにつながるものと考えております。 ○議長(齊藤盛久議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) 似たような組織としてフィルムコミッションがありますが、両者の違いはどのようなものでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(萩原稔) フィルムコミッションには、公共団体や準ずる組織が運営すること、撮影を選別しないこと、完全無償であることの3つの構成要件がございます。本市はロケーションサービスでございますので、そういった制限がない撮影支援組織として、トラブルになりそうな撮影等を受け付けの時点で断ることもできますし、立ち会い料や手数料などの対価を求めることもできるものでございます。 ○議長(齊藤盛久議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) では、現在の体制はどのようになっておりますか。 ○議長(齊藤盛久議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(萩原稔) 群馬あんなかロケーションサービスは、平成28年10月25日に市が設立をし、事務局は観光課でございます。また、昨年度に募集した、コアメンバーと呼ぶ市民等の協力者に情報収集などさまざまな面で協力をいただいておるところでございます。 ○議長(齊藤盛久議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) 観光課に事務局があるということで、そもそも専従ではない市職員がどれだけのキャパシティーがあるのかが疑問でございます。この体制において、これまでの実績をお伺いいたします。 ○議長(齊藤盛久議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(萩原稔) 設立後の取り組み実績でございますが、5月31日までで問い合わせ件数58件、撮影19件と、設立前と比較すると数倍の実績となっております。また、エキストラ登録者数は5月31日現在81名となっております。 ○議長(齊藤盛久議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) このロケーションサービス事業、ロケツーリズムという考え方は、観光庁などもインバウンド等においても非常に有効な素材であると考えており、本市も参加しているロケツーリズム協議会は、観光庁によるテーマ別観光による地方誘客事業の一つに今年度も採択されております。  また、ロケツーリズムがその地域においてなされる経済効果として、1つには、ロケ隊が飲食や宿泊等で落とす直接的効果、そしてロケ地マップやロケ地グルメなど、ロケ地の観光地化として、あるいはPR効果による地域発信や交流人口の増加等による間接的効果、さらにテレビ放映等による広告換算効果があります。本市において、これまでのロケツーリズムによる経済的効果はいかがなものであったでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(萩原稔) 撮影に伴います経済的効果につきましては、組織としての収入が42万1,566円、収益は39万3,487円でございます。市内消費額は約2,150万円、また本市の露出した時間を広告として出したときの費用に換算する広告換算効果は約1億7,000万円となります。ただし、こちらはいずれも推計の額でございます。 ○議長(齊藤盛久議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) ロケツーリズムの効果やそのまちに住む市民にもたらす影響は、数字だけでははかり知れないものもあります。我がまちがロケ地として有名になっていくこと、自分たちの日常にある景色や自然、その風景をテレビ画面や映画館にかいま見る、そのえも言われぬ感動は、私たちに日々の生活では忘れかけていた地元への誇りや愛着を想起する手助けをしてくれます。  ただ、そうはいっても、ロケ隊はそう簡単に安中をロケ地として選んでくれるわけではありません。本事業を情報発信ツールとして拡大、継続していくに当たって、今後の課題がありましたらお伺いいたします。 ○議長(齊藤盛久議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(萩原稔) 今後の課題としましては、撮影が行われている場所が偏ってしまっていることや、まだ知名度が低いことが挙げられると思います。また、撮影候補地やエキストラの登録者、協力していただける企業をふやすなどの受け入れ態勢の強化が課題であると考えております。さらに、現在は撮影の受け入れが主となっておりますが、今後は撮影作品を地域の活性化につなげていくことも重要であると考えております。 ○議長(齊藤盛久議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) ここまで伺ってきての素直な感想です。  ご担当の努力でまずまずのスタートを切ったものの、ただいまの課題を伺っておりますと、基本的なマンパワーを初めとして本事業を本来の目的に沿った効果や結果を出すためには、組織自体のあり方から、事務局体制、そしてさらなる市民協働といった課題をクリアする必要があるように思います。今後の課題に対して具体性のある解決策、今後の方向性についてお伺いいたします。 ○議長(齊藤盛久議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(萩原稔) 課題の解決策、今後の方向性でございますが、撮影候補地をふやすことなどで撮影側の要望に沿った場所が提示しやすくなり、撮影地の偏りはある程度解消できるものと考えております。  受け入れ態勢の強化につきましては、多くの市民の皆様に群馬あんなかロケーションサービスの活動を知っていただき、ご理解とご協力をいただけることが何よりも重要となります。そのためにも、事業報告や記念講演会などを開催するなど、活動に触れる機会をふやしてまいりたいと考えております。また、撮影作品を地域活性化に生かすために、撮影地をめぐるロケ地マップを作成するなど、撮影と観光をつなげ、PRする方法を構築してまいりたいと考えております。  今後の方向性としましては、すぐによい結果を求めるのではなく、継続した撮影ができるように丁寧な受け入れ態勢と撮影を地域活性化へつなげていける組織づくりを行ってまいりたいと考えております。 ○議長(齊藤盛久議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) 昨年度、東京で行われたロケツーリズム協議会に私も何回か参加させていただき、ロケ地マップ作成や権利処理の課題、情報発信をどのようにしていくか等について学ばせていただき、ロケを持続的な観光誘客や地域振興、地域活性化に生かして成功している自治体の方々とも交流を持つことができました。  ロケツーリズムに限らず、みずからのまちを見事に、そしてすてきに発信している方たちに共通しているのは地元への愛です。そして、ここ安中にもそんな思いを持って活動している方はいます。祭りやフェスやイベントを通じて安中を格好よく発信してくれている方たち、地元へ温かいまなざしを向けてSNSを発信してくれている方たち、ここにあふれる感情は、一言で言うなら安中愛にほかなりません。そして、私たちが地元をどれだけ愛しているかという感情を届けることこそが市政の情報発信です。以上申し添えまして、次の項目の質問に移ります。  2項目めの市民の命を守る取り組みについて、まずはAEDの公的施設への設置状況を確認させていただきますが、4年前と比較して現在の状況はいかがでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(真下明) 4年前の平成24年調査結果では53台の設置でしたが、現在は63施設、65台の設置となっております。施設の閉鎖や閉校等により設置のなくなった施設もありますが、16施設に新たに設置いたしました。 ○議長(齊藤盛久議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) では、それらの新規に設置されたAEDも含めて、ホームページでの周囲、広報はどのようになっておりますでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(真下明) 現在のホームページは、平成23年9月1日現在の設置状況が掲載しており、更新がされていませんでした。今年度のAED設置状況が確認でき次第、更新いたします。 ○議長(齊藤盛久議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) 23年ということは6年前、ホームページにあるPDFの担当課も現在の健康づくり課ではなく、健康課のままだったでしょうか。行政からの情報を市民は疑問に思っても、客観的に確認するすべは限られます。  この点に関しては今後に生かしていただくこととして、それではこの4年間で新規設置されたスポーツ施設はございますか。 ○議長(齊藤盛久議員) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(真下明) スポーツ施設へのAEDの新規設置につきましては、安中体育館、米山体育館、原市体育館、西毛総合運動公園に設置しております。 ○議長(齊藤盛久議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) ご存じかと思いますが、平成25年9月に厚生労働省が公表したAEDの適正配置に関するガイドラインには、AEDを設置すべき場所として、心停止の発生頻度が高い、あるいは心停止リスクがあるイベント、スポーツ等が行われる場所を筆頭に挙げており、具体例として、1番に駅や空港、2番目に飛行機などの長距離輸送機関、3番目にスポーツ関連施設が挙げられております。ちなみに、その後はデパートやスーパー、多数集客施設で、市役所などの規模の大きな公共施設は6番目でした。  本市には31カ所のスポーツ施設があり、そのうち設置してあるのが先ほどのご答弁もあわせて5カ所、設置していない他の施設でAEDが必要な事態になったとき、どのような対処をすればよろしいのでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(真下明) AEDが必要な事態があった場合には、例えば松井田体育館の場合は松井田支所のもの、すみれケ丘公園野球場の場合はすみれケ丘聖苑のものを使用するなど、近くに設置してあるAEDを使用していただくように考えておりますので、今後は案内表示の設置をするなど周知を図ってまいります。 ○議長(齊藤盛久議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) 案内表示はぜひともお願いいたします。ただし、その表示が可能なのも、近くに設置してある公共施設があればということです。問題は、久芳スポーツ広場やふるや広場、さとのはらグランドなど、近くにAED常設施設がない施設での問題発生時です。  前回ご質問させていただいたときに、AEDを常設できない事情がある場合において、人が大勢集まるイベントやスポーツ大会等においてのAED貸し出し事業導入についてお伺いいたしました。この事業は、まだ進めていただけていないということでよろしいでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(真下明) AEDの貸し出し事業としては実施しておりませんが、総合体育館では、常設用のほか、スポーツ大会の開催時に利用可能な屋外施設用2台を備えています。本市及び体育関係団体が主催する大会などに利用しております。 ○議長(齊藤盛久議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) 前回のご答弁においても、この制度を導入している自治体は県内12市中8市が対応しているとのことでした。市民の命を守ることは行政の責務であり、回避可能なリスクはでき得る限りの施策をとる必要があります。だからこそ、AED貸し出し事業についても、3分の2の自治体が対応しているとも思われます。同じことを何度伺ってもしようがありません。4年前は実現できなかった市民の命を守る取り組みについてぜひとも前向きなご対応をお願いし、次により効果的な運用方法について伺ってまいります。  まずは、具体的な運用方法をお伺いする前に、市が管理しているAEDはいつごろ、どのような経緯で購入、リース等をしたものなのでしょうか。バッテリーや電極パッド等の管理体制と定期点検、日常点検等はどのように行っていますか。 ○議長(齊藤盛久議員) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(真下明) 公共施設のAED設置状況については、健康づくり課において各課の状況を取りまとめ、毎年、県医務課に報告しています。それぞれのAED購入、リース並びに管理、点検については、それぞれ各施設において適切に対応しております。 ○議長(齊藤盛久議員) 佐藤貴雄議員。
    ◆13番(佐藤貴雄議員) 定期点検は非常に大切です。各施設、各担当課の管理状況につきましては、適切に対応されているようなので、今後ともよろしくお願いいたします。  そして、点検同様に肝心なのは、心停止リスクが高い場所や施設にAEDがあることと、市民がそれらを的確に使用することができる状況にあることです。前回ご質問させていただいたときに、施錠された公的施設内に設置されたAEDへのアクセスは、施設の利用時間や設備利用に伴う対応であって、施設管理業務の範囲内での使用が想定されるとのご答弁でした。つまり、鍵が締まっていて、AEDが置いてある施設の中に入れないときは、そのAEDは使えませんよということです。AEDを必要とする場面も予告なしに訪れます。緊急時に使用されるべきものであるからこそ、その取り扱いも現場のあらゆる状況を想定した上で考慮されなければなりません。  その上でお聞きいたします。現在もその認識で変わりはございませんか。 ○議長(齊藤盛久議員) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(真下明) 各施設の開設時間内での使用ということで、現在も変わらない状況でございます。 ○議長(齊藤盛久議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) では、ここで問題点を整理させてください。  ハイリスクであるスポーツ施設も設置は一部のみ、設置していない施設利用時の代替案として、貸し出しは市及び体育関係団体が主催する大会だけしか借りられません。そして、公的施設内にあるものも、夜間や休日に施錠されていれば使用不可能ということですね。市内31カ所のスポーツ施設のうち、市民が気軽にスポーツを行っている最中にAEDが必要となったとき、使えるものはいかほどでしょうか。施設利用において、市や体育関係団体主催大会のパーセンテージは果たしてどれくらいあるのでしょうか。厚労省のガイドラインでハイリスクとされた施設において、そのような対応でいざというときに大丈夫ですか、本当に。  では、質問の方向を変えますが、市民の安心と命を守るため、24時間使用可能なAED設置の拡充は必要だと私は考えているのですが、この点に関してはいかがですか。 ○議長(齊藤盛久議員) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(真下明) 現在、本市の公共施設設置内で24時間使用可能なAEDは、夜間でも職員がいる市役所本庁のみとなっております。各施設における職員の配置や勤務上のことから、24時間使用可能なAEDの拡充は難しいと考えております。 ○議長(齊藤盛久議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) そうしますと、例えば公のAED設置施設から距離がある市のスポーツ施設利用時に緊急事態が発生したり、近くに公民館があるはずなのに、施錠されていて施設内にあるAEDが使えないときは、119番通報で緊急要請をした後に、他の施設内にあるAED、例えば民間事業者が所有しているAEDをお借りするといった方法がベターでしょうか。  インターネットでAED、場所などと検索しますと、幾つかのAEDマップを見つけることができます。また、近隣の自治体には、公的施設のAED設置場所とともにAEDマップを開くことができるリンクを張っているところもあります。  そこで、AEDマップの概要と、本市でもホームページにリンクを張るなどの行政として周知、広報する必要性もお聞きいたします。 ○議長(齊藤盛久議員) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(真下明) AEDマップは、インターネットのサイトで複数のサイトがあります。いずれも地図上にAED設置場所のマークがあり、そのマークをクリックすると、全国の設置施設の情報を得ることができます。今後は、市のホームページ上で市有施設を知らせるほか、リンク先のアドレスを表示するなどの方法により紹介できるか検討してまいります。 ○議長(齊藤盛久議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) さらに伺いますが、設置場所や利用時間帯等に行政が設置及び管理する者としての限界や制約があることはどうしても拭い去れないもののようです。であるならば、いっそのこと、公共の補完として民間との協定についてお考えになってもよろしいかと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(真下明) AEDの設置については、公共施設だけではなく、民間の事業所においても設置が進められています。公共の補完として緊急時における民間事業所との貸し出し協定については、先進事例を参考に調査研究していきたいと考えております。 ○議長(齊藤盛久議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) AEDを必要としないなら、そのほうがいいに決まっています。しかし、この医療機器を使って、これまでどれだけの方の命が救われたことでしょう。せっかくあるものが宝の持ち腐れにならぬよう、しっかりと取り組んでいただきまして、次に小中学生への取り組みについて伺ってまいります。  現在本市において、小学生や中学生向けにAEDや心肺蘇生法等の一次救命処置についての理解や取り組みはどのようなものが行われておりますでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(田中秀雄) 一次救命処置につきましては、小中学校とも保健の授業で扱われております。小学校では、第5学年、けがの防止の単元において、けがが起こったときはどうすればよいのか、自分でできる簡単なけがの手当てなどについて学んでいます。中学校では、第2学年、応急手当ての意義と基本の単元において、なぜ応急手当てが必要なのか、応急手当ての一般的な流れなどについて学んでいます。小中学校、どちらの教科書にも心肺蘇生とAEDに関する記述があり、自校に設置されているAEDを活用しながら、理解を深めるように工夫して授業を行っております。 ○議長(齊藤盛久議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) 近隣では、小中学校における教育現場でのAEDの使い方や心肺蘇生法等の講習を行っている自治体もあるようです。こういった取り組みについて、ご存じのようであればご説明ください。 ○議長(齊藤盛久議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(田中秀雄) 高崎市では、消防署の協力のもと、全ての中学校2年生を対象に学校ごとに救命処置講習会を行っております。講習会では、実際に人形を用いて心肺蘇生法やAEDの操作方法について学んでおります。 ○議長(齊藤盛久議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) 実は、市内の小学校でPTA役員をなさっているお母さんから高崎市の取り組みを伺っていました。今後、本市においても、消防署等のご協力をいただいて、積極的な学びに取り組んでいただけますでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(田中秀雄) 本市では、教職員のほか、保護者も対象とした救命処置講習会が水泳指導が開始される1学期を中心に各校で開催されており、心肺蘇生やAEDの操作方法について学んでおります。しかし、児童生徒も対象とした講習会やAEDを使用した実習を行っている学校は、小中合わせて3校しかありません。人命救助にかかわる大切なことですので、体験的な活動を通して実践的な力を身につけることができるよう、各校を指導していきたいと考えております。 ○議長(齊藤盛久議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) 本市の状況を教えていただき、また前向きなご答弁を頂戴し、ありがとうございます。  AEDの取り扱いや心肺蘇生法等について、子供に教えることの有効性を議論することには意味がありません。むしろ、小さいころから命の大切さや救命の実務について経験することがどれだけ有意義なことかははかり知れません。例えば保育所や幼稚園で、お人形さんを助けようと、自分の好きな縫いぐるみを助けてあげる行為、小さな子供は遊びの中から一つの関係性を学び、体験していきます。目的は、できるようになることではなく、気持ちを育てることです。ゲームの中では、誰かが死んでも、リセットされればその死はなかったことになりますが、実際は違うということをリアルに感じられない世代があることも現実です。子供たちのいじめや自殺について、学校現場だけではなく、私たち大人も真剣に取り組まなければなりません。AEDや心肺蘇生法の講習を授業で行うことは、人を助けることの意義や真剣な救命行為に接することにより、命の大切さを学ぶきっかけにもなります。  救命行為を学ぶことは、命を大切にする、命を粗末に扱わない行為です。AEDの存在をきっかけに、人の命と人が生きていくことが最優先される社会がつくられる、本市においてもそんなまちづくりができますよう、市民の命を守る取り組みについて今後も積極的に進めていただけることを要望いたしまして、私の一般質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(齊藤盛久議員) 佐藤貴雄議員の質問が終わりました。                                                         ◇ 吉 岡   登 議員 ○議長(齊藤盛久議員) 次に、14番、吉岡登議員の登壇を願います。  吉岡登議員。               〔14番 吉岡 登議員登壇〕 ◆14番(吉岡登議員) 議席番号14番、民声クラブ、吉岡登です。私は、通告に基づきまして、以下の3項目について質問してまいります。  1項目めは、子育て支援について。1点目、小学校放課後や長期休業中の支援の現状について。  2点目、放課後児童クラブの利用状況について。  3点目、長期休業中の対応について。  4点目、放課後子ども総合プランについて。  5点目、今後についての5点であります。  2項目めは、昨年3月の一般質問でも伺った観光振興について。花と緑のぐんまづくりが盛大に行われ、たくさんの観光客でにぎわった碓氷峠の森公園の整備計画、その今後について、2点伺います。  3項目めは、これも昨年6月の一般質問で伺った有害鳥獣対策についてであります。捕獲頭数の現状とこれまでの取り組み、今後の対策についての2点を伺います。  以上、3項目9点を一問一答で質問席にて質問してまいります。ご答弁、よろしくお願いいたします。 ○議長(齊藤盛久議員) 吉岡登議員。 ◆14番(吉岡登議員) それでは、1項目めの子育て支援について、1点目、小学校放課後及び長期休業中の支援の現状についてお伺いします。  全国的に少子高齢化、核家族化が進む中、女性の社会進出を後押しするさまざまな施策が講じられていますが、その中で我が子を安心して預けられることができる環境を整備することが重要であると認識しています。  そこで、伺います。現在本市で実施している児童の放課後等の支援について、現状はどうなっているのでしょうか。  また、小学校放課後における支援についてお答えください。 ○議長(齊藤盛久議員) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(真下明) 吉岡議員のご質問に答弁申し上げます。  保護者が就労等により昼間家庭にいない小学校に就学している児童に対し、授業終了後に適切な遊びや生活の場を与え、児童の健全な育成を図るために放課後児童クラブを実施しています。支援員は、学校の宿題や読書などを行う学習の支援のほか、屋外での軽スポーツ、集団でゲームを楽しむなど、児童たちの支援を行っております。 ○議長(齊藤盛久議員) 吉岡登議員。 ◆14番(吉岡登議員) わかりました。  それでは、長期休業中における支援はどうなっているでしょうか、お答えください。 ○議長(齊藤盛久議員) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(真下明) 学校の長期休業中は児童クラブで過ごす時間が長くなり、ふだんの放課後の支援に加え、児童が退屈しないよう、催し物の企画など工夫した支援を行っております。特に夏休み期間中は各クラブにより異なりますが、小学生でも取り組めるものづくり講座を取り入れたり、夏祭りのイベントを行ったり、バスを借りて近隣の公園に出かけるなど、子供たちが楽しく、かつ安心して過ごせるよう支援を行っております。 ○議長(齊藤盛久議員) 吉岡登議員。 ◆14番(吉岡登議員) わかりました。  それでは、2点目の放課後児童クラブの利用状況について。小学生全児童数に対する児童クラブの利用率と、どのような傾向にあるのでしょうか、お答えください。 ○議長(齊藤盛久議員) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(真下明) 過去5年間、各年4月末における全児童数及び児童クラブの利用割合については、平成25年度は全児童数2,957人で、利用率は16.23%、平成26年度は全児童数2,861人で、利用率は20.55%、平成27年度は全児童数2,825人で、利用率は18.55%、平成28年度は全児童数2,761人で、利用率は23.54%、本年度は全児童数2,668人で、利用率は26.20%です。児童数は年々減少していますが、児童クラブを利用する児童の割合は年々増加傾向にあります。 ○議長(齊藤盛久議員) 吉岡登議員。 ◆14番(吉岡登議員) ありがとうございます。  利用割合が増加しているとのことですが、次に小学校放課後における利用状況はどうなっているでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(真下明) 平成28年度の夏休み期間中の7月、8月の2カ月を除く10カ月間の市内16クラブの平均利用者数は、1日当たり約37人でございます。 ○議長(齊藤盛久議員) 吉岡登議員。 ◆14番(吉岡登議員) ありがとうございます。  平均約37人ということで、それでは長期休業中の利用状況はどうなっているでしょうか。夏休み期間についてお答えください。 ○議長(齊藤盛久議員) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(真下明) 平成28年度の夏休み期間中の7月、8月の2カ月間の市内16クラブの平均利用者数は1日当たり約49人になり、夏休みになると通常時より利用者数が増加しております。 ○議長(齊藤盛久議員) 吉岡登議員。 ◆14番(吉岡登議員) わかりました。  そうすると、ニーズがあるということは、定員を超えてしまう申し込みがあると想定されますが、そのようなケースはありましたか。 ○議長(齊藤盛久議員) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(真下明) 夏休み期間中については、ふだんの放課後における利用の必要がない保護者であっても、昼間の時間が長くなることや小学生が巻き込まれる犯罪事件が全国的に多くなっているので、夏休みのみ児童クラブを利用したいと考える保護者がたくさんおります。また、児童クラブに入所できる要件を満たさない児童であっても、近所に遊ぶ友達がいないことなどを理由として、夏休みに子供を児童クラブに入れたいと考えている保護者もおります。 ○議長(齊藤盛久議員) 吉岡登議員。 ◆14番(吉岡登議員) そうすれば、ニーズがあって、やはり定員を超えてしまうというケースがあるように思われます。そのようなケースの場合はありましたか。 ○議長(齊藤盛久議員) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(真下明) 平成28年度の実績を見ますと、市内16クラブのうち、臼井・坂本児童クラブ以外において定員を超える申し込み及び利用がございました。 ○議長(齊藤盛久議員) 吉岡登議員。 ◆14番(吉岡登議員) ありがとうございます。  今の答弁によりますと、定員を超えた利用があったということですが、その場合の受け入れについてどのように対応いたしましたか。 ○議長(齊藤盛久議員) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(真下明) 特に夏休み期間については、事故やけがを防止することや円滑なクラブ運営を行うため配置する支援員の数をふやすことで受け入れ態勢を整え、対応しています。  児童クラブ以外で対応できる支援につきましては、最近発足したファミリー・サポート・センターがありますが、長時間、長期間の対応は難しい状況です。さらに、全ての児童を対象として、安全安心な子供の居場所を設け、地域の方々の参加を得て学習やスポーツ、文化活動、地域住民との交流活動等を取り組む放課後子ども教室が対応できる支援に当たると考えておりますが、本市では現在のところ未実施の状況でございます。 ○議長(齊藤盛久議員) 吉岡登議員。 ◆14番(吉岡登議員) 済みません。1個、何か飛ばしてしまったみたいで。  4点目に入ります。放課後子ども総合プランについてです。ただいま放課後子ども教室という支援方法があると答弁がありましたが、厚生労働省と文部科学省は共同して放課後子ども総合プランを平成26年度に策定しています。その中で、放課後児童クラブと放課後子ども教室を連携して実施していくことが求められています。  本市では、放課後児童クラブは実施しているところですが、放課後子ども教室についてはまだ実施されていません。放課後子ども教室の具体的な内容をお聞かせください。 ○議長(齊藤盛久議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(田中秀雄) 放課後子ども総合プランとは、文部科学省管轄の放課後子ども教室と厚生労働省管轄の放課後児童クラブが、小学校就学後の安全安心な放課後等の居場所を確保し、全ての就学児童が放課後を安全安心に過ごし、多様な体験活動を行うことができるよう、両事業の一体的な取り組みを中心として平成26年7月に策定されたものと認識しております。  その放課後子ども総合プランに示されました放課後子ども教室は、全ての子供たちが放課後等を安全安心に過ごし、多様な体験活動を行えるよう、小学校の余裕教室等を利用、活用しまして、地域の方々の参画を得ながら、学習やスポーツ、文化活動、地域の方々との交流活動を行う取り組みであると認識しております。 ○議長(齊藤盛久議員) 吉岡登議員。 ◆14番(吉岡登議員) ありがとうございます。内容についてはわかりました。  では、近隣市町村で実施している状況はどうでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(田中秀雄) 近隣市の実施状況でございますが、確認した範囲では、高崎市、富岡市、藤岡市におきましては実施しておりません。  そのような中、前橋市は放課後子ども教室、遊び場を昭和46年度から放課後の校庭を利用して実施、平成29年度については、放課後子ども教室は47校中41校で、子ども教室と児童クラブの一体型は24校で実施しているとのことです。  また、伊勢崎市は放課後子ども教室を平成23年度に1校から始め、28年度は2校、29年度は4校となり、子ども教室と児童クラブの一体型は1校で実施しており、今後も計画的にふやしていく方向とのことです。  さらに、太田市は、放課後子ども教室、太田市こどもプラッツを平成26年度に11校開設、27年度は19校、28年度は20校で実施しており、今年度以降、市内全小学校の児童を対象として、開設準備が整った小学校から実施予定とのことです。  沼田市におきましても、放課後子ども教室を平成29年度は11校中4校で、子ども教室と児童クラブの一体型は1校で実施しているとのことです。平成19年度、2校から始まり、24年度に3校、そして29年度に4校となり、31年度までは4校を維持していく方針とのことです。 ○議長(齊藤盛久議員) 吉岡登議員。 ◆14番(吉岡登議員) わかりました。ありがとうございます。  5点目の今後についてに入ります。放課後児童クラブは、条例により、就労等により継続的に適切な保育ができない児童を入所の対象としています。しかし、保護者からの要望によりますと、放課後、家に帰っても、周りに遊ぶ友達がいないなどの理由で放課後児童クラブに入所したいなどの声も聞かれます。このように、子供を取り巻く環境が変化し、放課後や長期休業中の児童の支援についてさまざまなニーズが生まれています。このような中、放課後子ども教室は放課後等に全ての児童が参加できるものとなっています。放課後子ども教室を実施することで支援の対象が広がり、放課後児童クラブで対応できない児童についても対応できるものと考えます。  そこで、伺います。放課後子ども教室の実施見通しについて、本市の状況をお聞かせください。 ○議長(齊藤盛久議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(田中秀雄) 現在本市では、安中、原市、東横野、岩野谷、松井田の各公民館及び松井田・新堀地区、臼井地区、九十九地区、細野地区の各生涯学習センターにおきまして、子供たちの参加できる講座を企画、実施しております。特に夏休み期間中等は、習字、絵画、工作など各種の事業を行っております。また、学社連携事業では、昨年度は九十九コーラス、書き初め教室、松小どんどんフェスタ、親子鑑賞会、地域ふれあい和太鼓演奏活動などを実施しております。  放課後子ども教室の実施につきましては、場所の確保、コーディネーターや教育活動推進委員等の確保などの課題があるため、関係機関で連携し、子供たちの安全安心な過ごし方の対応を進めることを検討してまいりたいと考えております。 ○議長(齊藤盛久議員) 吉岡登議員。 ◆14番(吉岡登議員) よろしくお願いいたします。  最後に伺います。市総合計画では、少子高齢化、核家族化が進む中で、子育ての支援や教育環境の充実などによって、子育て世代が住み続けたいと思える魅力あるまちづくりを目指しています。人口減少が進む中、人口流出を少しでも食いとめるためには、子供のときからの地域とのかかわりが持てるような環境づくりを進め、地域に誇りと愛着を持つ人材を育てていくことが重要ではないかと思います。  放課後子ども教室は、児童がさまざまな学習、体験活動から地域の人とかかわりが持てる場になると考えます。ぜひ早期の実施を希望しますが、最後に教育長のお考えを聞かせてください。 ○議長(齊藤盛久議員) 教育長。 ◎教育長(桑原幸正) 吉岡議員のご質問にお答えさせていただきます。  共働き家庭等におきまして、親が子供の放課後等の生活を心配することなく働くことができる環境づくりというのは、女性が輝く社会の実現を目指すなど、これからの社会において大変重要な事柄であると認識をしております。  本市におきましては、既に放課後児童クラブが各地域においてしっかりと実施をされておりますので、それらにかかわる関係機関等と連携を図りながら、全ての児童が放課後等を安全安心に過ごせる、安中に適した方策を多角的に検討し、模索をしていきたいと考えているところでございます。 ○議長(齊藤盛久議員) 吉岡登議員。 ◆14番(吉岡登議員) ありがとうございます。ぜひ、子供たちが安心して過ごせる放課後をつくっていただけるよう、早期実施できるようにお願いいたしまして、それでは次の2項目めの観光振興に移ります。  1点目、碓氷峠の森公園の整備計画について伺います。 ○議長(齊藤盛久議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(萩原稔) 碓氷峠の森公園の整備計画についてでございますが、くつろぎの郷、峠の湯、そして周辺の観光施設への誘客と子供たちなど幅広い世代が楽しめるような公園として整備を進めたいと考えております。  花と緑のぐんまづくり安中会場跡地の今後の利用につきましては、ことしについては、秋に咲く花の種をまき、初秋から晩秋にかけての花を楽しんでいただけるようにしたいと考えております。その後は、昨年作成しました実施設計に基づき、仮称でございますが、ふれあい広場として整備をしてまいりたいと考えております。  また、旧市民農園跡地につきましては、昨今のアウトドアブームと観光客のニーズも高く、またくつろぎの郷のコテージとの連携も視野に入れたオートキャンプ場の整備を考えておるところでございます。 ○議長(齊藤盛久議員) 吉岡登議員。 ◆14番(吉岡登議員) 概要についてはわかりました。  花と緑のぐんまづくりで植栽された花壇が、もう既に雑草に占領されかけています。せっかくお金をかけてつくった花壇です。早目の対応をお願いいたします。  くつろぎの郷の整備の中に、余り利用されず、そのまま老朽化していくことが懸念される体育館の整備がありませんでした。財団のほうへは既に話がいっていると思われますが、私のところにも、体育館を利用して、今大変ブームになりつつあるボルダリング、要は壁のこぶを登る、スポーツクライミングの競技の施設にしたらどうかという大変すばらしい案をいただきました。今の答弁にありました、ふれあい広場とくつろぎの郷体育館の今後について伺います。 ○議長(齊藤盛久議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(萩原稔) (仮称)ふれあい広場の整備内容につきましては、花畑、芝生広場、小水力マイクロ発電、チャプチャプ池、遊具、ステージ、東屋などを予定しております。  また、くつろぎの郷の体育館へのボルダリング施設の整備につきましては、現在計画はございませんが、2020年の東京オリンピックでの正式種目にもなり、競技人口も増加し、人気も高まっておりますので、今後碓氷峠交流記念財団と協議をし、検討してまいりたいと考えております。 ○議長(齊藤盛久議員) 吉岡登議員。 ◆14番(吉岡登議員) ぜひ検討をお願いいたします。ふれあい広場については、設計が済んでおり、すぐにでも実行できる段階だと思われます。  ステージということがありました。ステージをつくるようですが、雨天でも花と緑のぐんまづくりで行ったようなイベントができるような屋根をつけて、ステージ、雨天でも利用できるように考えていただけたらと思います。早目の整備とくつろぎの郷体育館整備計画の検討を要望して、次の質問、3項目めの有害鳥獣対策の質問に移ります。  1点目の捕獲頭数の現状と取り組みについてですが、前の議員の質問に捕獲頭数の答弁がありましたので、捕獲頭数については結構です。  現在取り組んでいる有害鳥獣被害対策における具体的な施策の内容と28年度の実績について伺います。 ○議長(齊藤盛久議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(萩原稔) 現在本市で行っている対策は、個体数調整として有害鳥獣捕獲隊による捕獲事業を行っており、平成28年度は過去最高の捕獲頭数となっております。  捕獲が困難な地域における防除事業については、電気柵などを使用した動物の侵入防止のための設置費用補助を行っており、平成28年度は31件、約330万円の補助実績がございます。また、地域の住民主体による追い払い事業を主に猿害対策として4地区で実施をしていただいております。そのほか、わな免許取得者に対しまして取得費用の補助事業を実施しており、平成28年度は29名が免許を取得しております。 ○議長(齊藤盛久議員) 吉岡登議員。 ◆14番(吉岡登議員) ありがとうございます。防除事業が31件、わな免許取得費用補助が29名、多くの実績がありました。今後ますます増加していきますよう、努力をお願いいたします。  有害鳥獣防止対策で、今後被害の軽減または有効な施策について伺います。 ○議長(齊藤盛久議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(萩原稔) 被害の軽減につきましては、個体数を減らすのが最善の方法ですので、今後は捕獲隊員の増員など、さらなる捕獲体制の強化を進めてまいりたいと考えております。  防除事業につきましては、従来の個別での事業のほかに、集落単位で広域的に実施をしたほうが機能的かつ効率的な事業効果が期待できますので、今後、国や県の交付金を積極的に活用し、対策を講じてまいりたいと考えております。  また、追い払い活動や動物のすみかになります耕作放棄地等の管理などについては、今後とも地域の皆様のご理解とご協力をお願いしてまいりたいと考えておるところでございます。 ○議長(齊藤盛久議員) 吉岡登議員。 ◆14番(吉岡登議員) 捕獲体制のさらなる強化と交付金の積極活用の推進をお願いしまして、次の質問、今後について伺います。  有害鳥獣対策協議会がことし1月に設置されましたが、その経緯と今後の活動内容について伺います。 ○議長(齊藤盛久議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(萩原稔) 平成24年3月に鳥獣被害防止特別措置法の一部改正がなされ、市町村が作成する被害防止計画に基づく施策が円滑に実施されるよう、必要な財政上の措置を受けられることとなりました。  本市におきましては、平成29年1月31日に鳥獣害への対策強化を目的とした安中市鳥獣被害防止対策協議会を設置いたしましたところでございます。今後は、施策の拡充に向け、交付金を活用した広域的な侵入防止柵の設置や捕獲した鳥獣の処理施設の建設などを視野に入れながら、協議会で検討してまいりたいと考えております。
    ○議長(齊藤盛久議員) 吉岡登議員。 ◆14番(吉岡登議員) わかりました。  有害鳥獣対策協議会と同時に被害対策実施隊が設立されたようですが、その経緯と今後の活動内容についてお伺いします。 ○議長(齊藤盛久議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(萩原稔) 昨年度、職員4名が狩猟免許を取得したことに伴いまして、将来的な捕獲体制における制度の拡充と担当する職員のスキルアップを見据えて被害対策実施隊を組織させていただきました。捕獲隊員の高齢化の問題も、近い将来、避けられない事実であることから、狩猟技術や法律的な課題について指導的な立場として活用できる人材を育成してまいりたいと考えております。 ○議長(齊藤盛久議員) 吉岡登議員。 ◆14番(吉岡登議員) ありがとうございます。ぜひ職員の方にも活躍していただけるようお願い申し上げます。  市民が有害鳥獣に悩まされることなく、安心して生活が送れる日が一日も早く訪れますよう、有害鳥獣対策協議会で決定された施策の円滑な実施と鳥獣処理施設の建設に向けた検討を要望いたしまして、私の一般質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(齊藤盛久議員) 吉岡登議員の質問が終わりました。  ここで暫時休憩いたします。                                      (午前11時57分) ○議長(齊藤盛久議員) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                      (午後 1時00分)                                                         ◇ 罍   次 雄 議員 ○議長(齊藤盛久議員) 次に、4番、罍次雄議員の登壇を願います。  罍次雄議員。               〔4番 罍 次雄議員登壇〕 ◆4番(罍次雄議員) 議席番号4番、新政会の罍次雄です。通告に基づきまして、3項目の質問をさせていただきます。  安中市も今後、急速に人口減少が進む中で、長期を見据えた取り組みが重要となっていますが、問題を先送りせず、対処が必要な職員数について、築50年から経過した老朽化した市営住宅、また遺族の高齢化と減少で管理の先行き不安のある忠霊塔について、行政はどのように考え、対処するのか質問いたします。  なお、質問は質問席において一問一答方式で行います。 ○議長(齊藤盛久議員) 罍次雄議員。 ◆4番(罍次雄議員) それでは、最初に1項目めの職員採用について質問いたします。  人口ビジョンの予測では、30年後には多く見積もって3万5,000人の人口になるとの見通しであります。長期を見据えた職員の採用が不可欠と考えますが、1点目として、最近の職員採用人数の傾向をお聞きします。 ○議長(齊藤盛久議員) 総務部長。 ◎総務部長(粟野好映) 罍議員のご質問に答弁させていただきます。  安中市の過去5年間の医療職を除く職員採用人数についてご報告申し上げますが、平成25年度21人、26年度22人、27年度26人、28年度31人、29年度19人となっており、退職者と同数程度の採用人数となっているところでございます。職種につきましては、事務職のほか、専門職は建築士1人、社会福祉士3人、主任介護支援員3人、保育士5人、保健師13人となっているところでございます。 ○議長(齊藤盛久議員) 罍次雄議員。 ◆4番(罍次雄議員) 大体、退職者と同数を採用しているということで、将来を見据えた考えはなかったというふうに理解してよろしいでしょうか。  それでは、2点目として、長期的な採用計画についてお聞きいたします。 ○議長(齊藤盛久議員) 総務部長。 ◎総務部長(粟野好映) 長期的な採用計画ということについてでございますが、現在行っている職員採用の計画といたしましては、毎年、各部署に対しヒアリングを行いまして、今後推進する事業や業務量を把握し、適正な人員数を算出しているところでございます。現在では数年先の状況を考慮した採用人数の検討を行っておりますが、今後は将来を見据えた定員管理の方針を検討してまいりたいと考えているところでございます。 ○議長(齊藤盛久議員) 罍次雄議員。 ◆4番(罍次雄議員) それでは、3点目として、人口減少と適正職員数の関係についてお聞きいたします。 ○議長(齊藤盛久議員) 総務部長。 ◎総務部長(粟野好映) 今後、人口が減少していった際には、相当分の業務量の減少も考慮し、職員数につきましても削減していくものと認識しております。今後の国の制度やこれからの社会情勢等によって、適正な職員数については変わっていくものと考えられますが、職員の採用人数を抑えるといったことが必要になってくると考えているところでございます。 ○議長(齊藤盛久議員) 罍次雄議員。 ◆4番(罍次雄議員) 3点目として、人口減少と適正職員数の関係についてお聞きしたいと思います。 ○議長(齊藤盛久議員) 総務部長。 ◎総務部長(粟野好映) まず、本市の人口予想についてでございますが、安中市まち・ひと・しごと創生総合戦略によりますと、およそ10年後には約5万人、20年後には約4万3,000人、30年後には約3万5,000人となっているところでございます。  現在の本市の職員数は、普通会計職員数では427人となっているところでございますが、将来の職員数についてでございますが、組織機構の見直しや行政改革等による市としての方策の推進により、現状と同様の職員採用形態が継続することはないと考えられ、また10年以上先の業務について予想することは困難でありまして、算出は難しい状況でございますので、ご理解賜りますようお願い申し上げます。しかしながら、将来を見据えた定員管理の方針は策定してまいりたいと、このように考えているところでございます。 ○議長(齊藤盛久議員) 罍次雄議員。 ◆4番(罍次雄議員) それでは、10年、20年、30年後の適正職員数についてお聞きいたします。 ○議長(齊藤盛久議員) 総務部長。 ◎総務部長(粟野好映) 現在の普通会計職員数427人を本年1月1日時点での本市の人口約5万9,600人に対する適正職員数として、その職員数の対人口比を先ほど答弁させていただきました将来予想人口に単純に当てはめて職員数を算出しますと、10年後は358人、20年後、308人、30年後には251人となります。しかしながら、人口減少に応じて業務量の減少があるにせよ、業務そのものがなくならなければ事務は発生し、一定の職員は必要でありますので、適正職員数の算出は簡単ではないと認識しております。  ちなみに、先ほどの算出式を人口2,000人の村に単純に当てはめた場合、適正職員数は14人となってしまい、業務が成り立たなくなるおそれも生じてくるものでございます。職員数の適正数値の算出についても、研究、検討していく必要があると考えているところでございます。 ○議長(齊藤盛久議員) 罍次雄議員。 ◆4番(罍次雄議員) 適正職員数が30年後は250人ということでありますけれども、近年の平均採用者を約20人と見れば、30年後の退職者が職員数の8%近くを占めることとなりますけれども、その辺どう考えているかお願いいたします。 ○議長(齊藤盛久議員) 総務部長。 ◎総務部長(粟野好映) 今後の行政運営や住民サービスの状況、また国の方針や社会情勢等に応じて職員数が左右されることもあると存じますが、基本的には職員数は年々減少し、退職者数も同様に減少していくものと考えます。  しかしながら、議員ご指摘のとおり、30年後における退職者数が職員数の1割弱になるといった事態も想定されると思います。確かに多くのベテラン職員が退職するということは、組織として痛手ではありますが、その時点で乗り切っていくものと考えます。また、そのような事態を想定し、日ごろの人材育成に励むとともに、民間への業務委託や住民との協働、ITやAI技術の進展による業務への利活用など、その時々に合わせた必要な対策を講じていく必要があるものと考えているところでございます。 ○議長(齊藤盛久議員) 罍次雄議員。 ◆4番(罍次雄議員) 採用世代のバランスが大事だと思いますけれども、どういった時期に採用数の抑制が必要になると考えますか。 ○議長(齊藤盛久議員) 総務部長。 ◎総務部長(粟野好映) 職員の年代構成のバランスは大事であるというふうに考えておりますが、職員が定年により一度に大量退職する際には、補充が必要な職員もふえるものと考えております。長期的視点を持って、職員の年齢構成を考慮し、必要があれば新規採用を抑制するなど、計画的に採用していきたいというふうに考えているところでございます。  議員ご指摘のいつごろどうこうという具体的な年どしにつきましては、その都度状況を見てということになろうかと思います。よろしくお願いいたします。 ○議長(齊藤盛久議員) 罍次雄議員。 ◆4番(罍次雄議員) それでは、再任用職員数をどのように考えていますか。 ○議長(齊藤盛久議員) 総務部長。 ◎総務部長(粟野好映) 退職時の人数によって再任用数は変動があるものでございますが、新規採用する職員数とのバランスをとりながら、経験豊富で有用な人材については積極的に再任用していきたいというふうに考えているところでございます。 ○議長(齊藤盛久議員) 罍次雄議員。 ◆4番(罍次雄議員) 時代によっては、全体の職員数は減っても、政策であったり、業務であったりで、強化、増員の部署も出てくると思いますけれども、4番目として、担当部署における職員増減についてお聞きいたします。 ○議長(齊藤盛久議員) 総務部長。 ◎総務部長(粟野好映) 担当部署における職員の増減についてでございますが、制度改正などによる業務量の増減によっても影響が出るものと考えております。  先ほどもご答弁させていただきましたとおり、各部署に対しましてヒアリングを行い、今後推進する事業や業務量を的確に把握し、組織ごとの適正な人員数を算出し、職員を配置しているところでございまして、今後もその辺は進めてまいりたいというふうに考えているところでございます。 ○議長(齊藤盛久議員) 罍次雄議員。 ◆4番(罍次雄議員) それでは、先を見据えた柔軟な対応をお願いして、次の質問に移ります。  続いて、2項目めとして、老朽化した市営住宅についてお聞きしたいと思います。1点目として、どのくらいの戸数があるのかお聞きいたします。 ○議長(齊藤盛久議員) 建設部長。 ◎建設部長(猿井晴一) 老朽化した木造または簡易耐火構造の市営住宅は、現在、24団地、155棟、372戸ほどございます。これは、市営住宅全体管理戸数1,111戸に対しまして、ちょうど3分の1の割合を占めている状況でございます。 ○議長(齊藤盛久議員) 罍次雄議員。 ◆4番(罍次雄議員) 想像以上の戸数があるので、驚いていますけれども。  2点目として、どのくらい経過しているのか、築年数をお聞きいたします。 ○議長(齊藤盛久議員) 建設部長。 ◎建設部長(猿井晴一) 築年数につきましては、築60年以上の団地が5団地、27棟、30戸、50年から59年が10団地、64棟、127戸、40年から49年が7団地、60棟、203戸、そして28年から40年未満のものが2団地、4棟、12戸となっております。なお、築28年未満の木造または簡易耐火構造の団地はございません。 ○議長(齊藤盛久議員) 罍次雄議員。 ◆4番(罍次雄議員) 50年以上経過しているものが15団地、157戸、40年以上を含めると22団地、360戸に上るということですけれども、3点目として、どこにあるのか、立地場所をお聞きいたします。 ○議長(齊藤盛久議員) 建設部長。 ◎建設部長(猿井晴一) 立地場所につきましては、旧安中地域が15団地、旧松井田地域が9団地でございます。さらに細かい地区別では、安中地区が10団地、58棟、原市地区が3団地、25棟、磯部地区が1団地、6棟、板鼻地区が1団地、9棟、松井田地区が2団地、11棟、臼井地区が3団地、7棟、西横野地区が3団地、38棟、細野地区が1団地、1棟となっております。 ○議長(齊藤盛久議員) 罍次雄議員。 ◆4番(罍次雄議員) 市内に点在していますけれども、4点目として、入居状況がどうなっているかお聞きいたします。 ○議長(齊藤盛久議員) 建設部長。 ◎建設部長(猿井晴一) 本年5月末時点での入居状況につきましては、372戸のうち243戸が入居中で、空き住戸が129戸、入居率は65.3%となっております。 ○議長(齊藤盛久議員) 罍次雄議員。 ◆4番(罍次雄議員) その中で、50年以上経過している物件の入居率を教えていただきます。 ○議長(齊藤盛久議員) 建設部長。 ◎建設部長(猿井晴一) 築50年以上経過した市営住宅の入居状況は、157戸中85戸が入居中で、入居率は54.1%となっております。 ○議長(齊藤盛久議員) 罍次雄議員。 ◆4番(罍次雄議員) それでは、次の5点目として、家賃についてお聞きいたします。 ○議長(齊藤盛久議員) 建設部長。 ◎建設部長(猿井晴一) 家賃につきましては、平均で月額約5,300円となっております。内訳として、2,000円未満の団地が10団地、3,000円以上6,000円未満の団地が6団地、8,000円以上1万円未満が3団地、1万円以上2万円未満の団地が4団地となっております。 ○議長(齊藤盛久議員) 罍次雄議員。 ◆4番(罍次雄議員) かなり安い家賃のところがあって、建設以来、家賃の改定がないまま今まで来たのだと思いますけれども、老朽化した市営団地に対して、2項目めとして今後の方針をお聞きいたします。 ○議長(齊藤盛久議員) 建設部長。 ◎建設部長(猿井晴一) 平成24年度に策定しました安中市市営住宅等長寿命化計画の中で、市内に分散している小規模かつ老朽化の著しい団地につきましては、統合の上、規模を縮小し、街なか居住推進のため、中心市街地への移転建てかえを行う計画としております。現在秋間団地の全面改修工事を行っておりますが、今後、同様に既存の集合住宅をリニューアルし、そこに転居していただくこともあわせまして視野に入れ、検討してまいります。 ○議長(齊藤盛久議員) 罍次雄議員。 ◆4番(罍次雄議員) 人口減少予想の中で、今後市営住宅を建てないと聞いていますけれども、現実的に考えて移転建てかえはあるのかお聞きいたします。 ○議長(齊藤盛久議員) 建設部長。 ◎建設部長(猿井晴一) 先ほど答弁しましたように、需要の動向を踏まえまして、当面はリニューアル事業にて対応してまいりたいと思います。財政状況などを考慮しますと、現時点での移転建てかえは難しいものと考えております。 ○議長(齊藤盛久議員) 罍次雄議員。 ◆4番(罍次雄議員) 移転にしても、かなり安い家賃でお住まいの方がいますけれども、移転場所として、空き家が目立つ民間の戸建てを含んだ住宅の活用も考えてもいいのではないかなと思いますけれども、考えをお聞きいたします。 ○議長(齊藤盛久議員) 建設部長。 ◎建設部長(猿井晴一) 民間の賃貸住宅の活用につきましては、議員のご意見も参考に今後研究させていただきたいと存じます。 ○議長(齊藤盛久議員) 罍次雄議員。 ◆4番(罍次雄議員) 老朽化した団地の統廃合、やっていかなくてはならない問題だと思いますけれども、その跡地の利用についての考えというのはあるのかお聞きしたいと思います。 ○議長(齊藤盛久議員) 建設部長。 ◎建設部長(猿井晴一) 老朽化した小規模住宅団地を統廃合して集約することにより生み出される住宅跡地につきましては、議員ご指摘のとおり、持ち家取得促進のための宅地分譲として、あるいは都市計画道路などの公共事業での代替地などとして有効活用できると考えております。 ○議長(齊藤盛久議員) 罍次雄議員。 ◆4番(罍次雄議員) 団地としたら、相当の団地の数があります。古いものから順繰りにといって、集約には相当時間がかかると思いますけれども、どのくらいの期限での集約を考えているのかお聞きします。 ○議長(齊藤盛久議員) 建設部長。 ◎建設部長(猿井晴一) 市営住宅の統廃合による集約化を実施する場合には、あらかじめ入居者に計画を説明し、入居者の意向や住みかえ時期などを十分に考慮しながら、財政状況を踏まえた上でできる限り早期に進めてまいりたいと考えております。 ○議長(齊藤盛久議員) 罍次雄議員。 ◆4番(罍次雄議員) 先を見据えた柔軟な対応をお願いして、次の質問に移りたいと思います。  3項目めとして、忠霊塔の今後について。現在安中市では旧8カ町村ごとに忠霊塔が祭られていますけれども、戦後70年が経過して、遺族の高齢化と関係者の減少が顕著になっています。今後も風化することなく、きちんと供養するために、行政がどのように対応していくのかという観点から質問させていただきます。  1点目として、遺族の高齢化が進み、忠霊塔の管理に参加するのも困難な人がふえてきたとの声を聞きますけれども、遺族会の現状についてお聞きしたいと思います。 ○議長(齊藤盛久議員) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(真下明) 遺族会につきましては、直接の遺族の年齢が71歳を超えており、全国的に高齢化が進んでおり、会員数が減少傾向にあります。  本市の遺族会におきましても、直系の遺族が亡くなり、世代がかわると継続加入をしない方が多く、遺族会の会員数も、平成26年が708人、平成27年が677人、平成28年が602人と減少しております。このため、時を経るごとに活動が徐々に低調傾向になっていると伺っております。 ○議長(齊藤盛久議員) 罍次雄議員。 ◆4番(罍次雄議員) 実際、どのような活動に支障が起きているのでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(真下明) 本市の忠霊塔管理につきましては、敷地内の除草を遺族会に委託しておりますが、会員の多くが高齢のため、大がかりな作業の依頼は難しい状況です。よって、市が遺族会の要望を聞き、忠霊塔の修繕を初め、安全面を考慮し、優先順位の高いものから順次対応しており、忠霊塔の維持管理に努めております。 ○議長(齊藤盛久議員) 罍次雄議員。 ◆4番(罍次雄議員) それでは、2点目として、合併前の松井田町では早くから合祀していたと聞きましたけれども、周辺市町村の状態をお聞きしたいと思います。
    ○議長(齊藤盛久議員) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(真下明) 近隣の市町村に伺ったところ、忠霊塔の管理については遺族会が主体的に行っており、自治体が直接管理をしているところは少ない状況です。また、忠霊塔を整備する場合につきましても、自治体が必要に応じて経費の補助を行っており、遺族会で修繕等を実施しております。 ○議長(齊藤盛久議員) 罍次雄議員。 ◆4番(罍次雄議員) それでは、3点目として、合祀についてですけれども、現状で行政、関係者がどのような活動をしているのかお聞きしたいと思います。 ○議長(齊藤盛久議員) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(真下明) 市内の忠霊塔につきましては、遺族会の役員を初め会員や地域の方が時々参拝されています。また、毎年8月には市と遺族会による各忠霊塔の巡回参拝を実施し、戦没者の慰霊を行っています。そのため、必要に応じた修繕につきましては、引き続き実施してまいりたいと考えております。 ○議長(齊藤盛久議員) 罍次雄議員。 ◆4番(罍次雄議員) 今後も忠霊塔の運営管理を継続していくのに、どうしても行政のかかわりが重要だと考えますけれども、合祀についてどのように考えているのかお聞きしたいと思います。 ○議長(齊藤盛久議員) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(真下明) 現時点では忠霊塔の合祀を望む声を遺族会や関係団体から直接伺っておりませんが、今後、遺族会から声が上がった場合には相談に対応していきたいと考えております。 ○議長(齊藤盛久議員) 罍次雄議員。 ◆4番(罍次雄議員) 将来にわたって、戦没者の慰霊、忠霊塔の運営管理というのをきちっと継続できる体制づくりというものを切にお願いして、私の一般質問を終わりにしたいと思います。ありがとうございました。 ○議長(齊藤盛久議員) 罍次雄議員の質問が終わりました。  以上をもって、一般質問は全部終了いたしました。 △休会について ○議長(齊藤盛久議員) お諮りいたします。  議事整理のため、明21日は休会いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。               〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(齊藤盛久議員) ご異議なしと認めます。  よって、6月21日は休会することに決しました。  来る6月22日午前9時、本会議を開会いたしますから、ご参集願います。 △散会の宣告 ○議長(齊藤盛久議員) 本日はこれにて散会いたします。                                      (午後 1時25分)...